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個別記事の管理2006-06-03 (Sat)
 帝政ロシア末期のロマノフ王朝時代、宮廷に君臨していた謎の僧侶がいました。
 「暗黒の勢力」とも呼ばれていたこの人は、

 「グリゴーリ・イェヒモビチ・ラスプーチン」

 といいます。

 
 ラスプーチンはシベリアの貧しい農家の出身だったそうで、きちんとした
 学校教育などは受けていなかったそうですが、とても優れた知力を
 持っていたそうです。

 
 彼が20歳の時、突然「巡礼の旅に出る」と言いだし、彼の父親と妻を残し
 旅出ってしまいます。一説には畑仕事中に聖母マリアからの啓示を受けたと
 言われていますが、また別の説では単に畑仕事がイヤになった逃げ口上だと
 いうお話も。

 
 その後、10数年の巡礼の旅の中で、だんだんと彼の信者が増えていき、
 その中でラスプーチンは、次第に大きな野望?を持つようになってくるのです。

 
 ペテルブルクに住みついた34歳のラスプーチンは、東方密教の修道院で
 習得したという占星術や呪術など、神秘的な業で上流階級のご婦人方を
 魅了していき、信奉者達の病気まで治してしまったりして、そのうち
 「奇跡を行う神の人」と呼ばれるようになりました。

 そしてこの噂はロシア皇帝ニコライ2世と皇后アレクサンドラの耳にまで
 届くことになりました。

 
 祈祷で皇太子の病気を癒してしまったりもしたそうです。。
 彼の使う祈祷は現在では、密教技術を使った気功のひとつである秘伝功である。。
 と考えられているそうです。

 …でもどうやってそれを身につけたのかは定かではないみたいですが、
 東方正教会在住時に身につけたのでは?とも言われているらしいです。。

 そうこうするうちに、ラスプーチンは皇帝一家の絶大な信頼を勝ち取ると、
 そのうち宮廷内を我が物顔で歩き、政治にまで口を挟むようになりました。

 
 皇帝の側近達が、単なる怪しい祈祷師にしかみえないラスプーチンを
 排除するように皇帝に悲願しても、皇帝一家は全く聞きいれなかったそうです。

 更に宮廷内がどんどん混乱する中、第1次世界大戦でロシアが苦戦し始めた為、
 皇帝が前線に出てしまったあとは、皇后アレクサンドラが大臣や官僚の任命など
 重要なことまで何もかもラスプーチンの予言で決めてしまうようになり、
 貴族達の不満は爆発寸前。。

 
 そんな中、皇后とラスプーチンの愛人関係が囁かれたり、この二人が実は
 ドイツと密約を結んでいるのでは。。という憶測が飛び出し、革命の風潮が
 高まる中、ラスプーチンはとうとう反ラスプーチン派の貴族に暗殺されてしまいました。

 
 この暗殺に関しても、様々な不思議なお話があったりします。
 不死身だったとかなんとか。。

 もしご興味がある方は・・・ここにチラッとだけ書いてありました。


 グリゴリー・ラスプーチン


 私が以前パラパラと見た本には、まだ幼いアナスタシア皇女と一緒に
 映っている写真とか、その他何枚かのラスプーチンの写真が載っていたのですが、
 この人の目つき。。コワイです。。。

 
 なんでいきなりラスプーチンかというと。。

 実は、以前もお話した私の大好きなロシアのダンサー、ファルフ・ルジマトフ。。
 彼が6月に日本でこの「ラスプーチン」をやるのです。。

 2004年にサンクト・ペテルブルグで初演された時にいろいろ噂を聞いていたので、
 それが日本でも観れる!!と思った時は、すごく嬉しかったのです。

 
 …が!!!日にち的にどうしても調整がつかなくて、今回は観れないんです(号泣)

 なので、忘れようと思っていたのですが、6月に入ったとたんにもう気になる気になる。。
 もし、どなたかご覧になった方がいらしたら、ぜひぜひお話を聞かせて下さいね~。
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個別記事の管理2006-07-13 (Thu)
 「13の月の暦」というと、普通はマヤなんですが、私は1年13ヶ月というと
 思い浮かぶのはケルトなんです。。

 ケルトの魔女達(男性も含む)は、満月の夜に「エスバット」と呼ばれる
 カヴンの月例集会をやります。

 平均して満月は1年に13回あります。。

 なので「13」というのは、魔女の数字でもあります。

 古代のペイガンの1ヶ月は28日で、1年は13ヶ月。

 合計364日なので、太陽暦と合わせるのに1日を加えます。

 おとぎ話や伝説では「1年と1日」という表現がよく使われますが、
 これは時を数える古い方法の名残なのだそうです。
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個別記事の管理2006-08-09 (Wed)
 今は、13の月の暦でいう第1の月、「磁気の月」がちょうど半分過ぎた
 ところですね。

 本によるとこの月は「『自分』という個の境界線が希薄になることで、
 全体と個が流動化し、今まで『自分』にとって外にあったものがとり込まれる。。。

 今までの『自分』の殻は壊れ、不安定になりますが、同時により大きな
 『自分』として生れかわる可能性が生じる月」。。。だと。。。

 
 なんだかとても納得してしまうのです。
 今、私の中で起きていることや、みなさまとの出会いなどを考えると。。。

 
 そして今晩は、その磁気の月の「満月」ですね。(台風だけど^^;)

 「月」は魔女達にとってはとても重要なものです。
 本当ならカヴンの月例集会…満月ごとに行われる「エスバット」を開きたいくらい。。。

 
 月の満ち欠け。。。

 月が満ちていく時、それは自分の望むものを呼び寄せる時の暗示。。。
 欠けていく時、それは邪魔なものを消滅させる時。。。

 
 そして満月は、霊的な力がとても高い時。。。

 
 もし心が乱れていたら、危険な影響を受けるかもしれません。
 「狂気」を意味する古語「ルナティック」は、「ルナ」。。。
 つまり月に影響された人を意味しているそうですよ。。。

 
 一ヶ月の月の満ち欠けの流れ。。。
 これと似た流れは大きくみると1年間の中でも感じることが出来ます。。。

 
 春秋分点や夏至、冬至から始まる4つの「季節」。。。

 これらのうち、春秋分点から始まる春と秋は、霊気が大潮のように強く流れる季節。。。
 夏至と冬至に始まる季節は小潮…静かで穏やか。。。

 
 そして魔女は、それらにあわせて年間8回のサバト(儀式)を行います。。。
 あのハロウィーンなんかもそのひとつです。。

 
 私の大好きな巨石の遺跡。。。ストーン・ヘンジやストーン・サークル。。。

 ストーン・サークルから放射状に伸びて、遺跡の上を通る直線は春秋分点と
 夏至、冬至、または5月と11月の最初の日の、日の出と日の入りの
 方角を示しているそうです。。。

 アルフレッド・ワトキンスは、今では有名になったブリテン島に散らばる、
 直線によって構成された古代の体系を発見しました。

 
 「レイ・ライン」

 
 「ley」はイギリスの古語で「光」です。

 そして「ray」(光線)と共に私のキーワードでもあります。。。

 
 ワトキンスの業績を受け継いだポール・スクリートンは、
 『水銀の遺産』の中でこう言っています。。。

 
 「そのような天文学的な直線が観察される日は、1年に8回ある。
  それは春秋分点、夏至、冬至とそれぞれの中間点である。」

 
 それは。。。まさに魔女達の8つの儀式の時期なのです。。。

 
 …というわけで(笑)

 今日は満月ですね。。。
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個別記事の管理2006-10-31 (Tue)
 今日はハロウィンですね!


 以前は日本ではあまりなじみのなかったこのハロウィンですが、
 今ではあちこちにハロウィングッズが。。。

 かぼちゃのお化け「ジャック・オー・ランタン」や魔女のとんがり帽子に
 マントなどなど。。。街のあちこちで見かけますね^^

 アメリカなどでは、子供達が「Trick or treat!」(お菓子をくれないと
 いたずらしちゃうぞ~)と言いながら、ご近所をまわったりもします。。

 
 そして、このハロウィンは私の大好きなケルトや魔女にもとっても関連した行事で、
 私はワクワクなのです^^

 
 火、水、風、地。。。

 火はその神秘的な性質や、純粋なエネルギーに近いということから、
 特に神聖視されました。。。

 伝統的な魔女のサバトに、その聖なるかがり火が高々と燃え上がる光景は欠かせません。。。

 そして年に8回あるサバト。。。そのうちの1回はこのハロウィンの日に行います。。。

 
 ケルトでは10月31日の夜、「ソーウィン祭り」というものが行われますが、
 ソーウィンは、1年の終わりを表すものです。

 この日は冬の始まりのイヴ(前夜)に当たります。

 
 ソーウィンは、アイルランドの自然をつかさどる神ダグダが、超自然的な力を持つ
 戦いの女神モリガンと夫婦になる時です。

 この夜は、この世とあの世の間にかけられたヴェールが最も薄くなり、
 死者と語らうことができると信じられています。

 このとき死者はお墓から抜け出し、生きた人間達の間を歩き回るという
 言い伝えまであるのです。。。

 
 ケルトの木の暦で、この季節当てられている木は「リンボク」です。。。

 このリンボクは、キリストの茨の冠の材料になったとされている木だそうです。。。
 なので、キリスト教の修道士達からはとくに不吉な植物と見なされていました。

 
 でも、リンボクが不吉の象徴とされるのにはもっと古い起源があります。

 この木は、古くから黒魔術や呪いに用いられた木と言われているのです。

 
 リンボクの刺は長く、強く、特別に鋭いため、肌を刺すには絶好の植物だったのです。。
 引っかき傷はしばしば敗血症を引き起こし、先端に毒を塗った刺は、
 有効な武器になります。。。

 
 こうして、リンボクは「眠りのひと刺し」の刺として知られるようになりました。
 有名な「眠れる森の美女」のお話も、おそらくこんなところから
 生まれたのかもしれません。。。

 
 「ケルトの木の知恵」より、「リンボク」の木の教えです。。。


 
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(2003/01/01)
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 リンボクは、意地悪なお婆さんとして崇められてきました。

 意地悪婆さんは「白い女神」の持つ魔女の相だからです。
 (白い女神は3つの姿を持っています。)

 その刺は、私たち自身の中にあって私達を傷つける陰湿な心根を思い起こさせます。
 この心の刺も、放っておくと根を張り、やがてびっしりはびこって手が
 つけられなくなります。。。

 
 私たちはリンボクを見ると、「さまざまな形で自分や他人を傷つけていることを
 忘れてはなりません、傷つけあわないようにするにはどうしたらよいか考えなさい。」
 と言われている気持ちになります。

 
 自分自身のこの陰湿な心根と向き合う勇気を持てば、リンボクは人間が持つ
 この暗い側面を克服するよう導いてくれ、心の負い目を返上する力になってくれます。

 
 そして、死は誰にとっても逃れられないものであるという事実を
 受け入れさせてくれます。

 それこそは、この世でただひとつ、すべての人々が確信できる事実なのですから。。。



 ハロウィンは、ただ仮装してはしゃぐだけの日ではないのです。。。
 とても神聖な日です。。。
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個別記事の管理2006-11-21 (Tue)
 私はテレビがあまり好きではなくて普段はそんなに観ないのですが、
 先日たまたまついていたテレビをふと見ると、世界遺産をやっていました。。。

 その日はギリシャの「メテオラ修道院」をやっていたのですが、
 そのまま目が釘付けになりました。。。


 メテオラ


 「メテオラ」とは、ギリシャ語で「宙に浮く」という意味だそうです。。。

 
 高い高い岩山の上にそびえ立つ修道院。。。
 俗世間から離れ、そこで暮らす修道士達は、一日6時間、祈りを捧げているそうです。。。
 
 毎日毎日。。。

 
 とても印象的だったエピソードは。。。

 その高い岩山は、現在では電動式のロープウェイで上り下りすることが出来ますが、
 ほんの少し前までは、縄で作った網の袋を使い、その中に人が入り、それを上にいる
 修道士達が手動で上げたり降ろしたりすることで、岩山の上と下を行き来して
 いたそうです。。。

 そして、その網は、切れるまで取り替えられることはなかったそうです。。。

 もしロープが切れて落ちてしまったとしても、それは神のご意思だと。。。

 
 そしてもうひとつは、「イコン」と呼ばれる、修道院の壁などに描かれていた絵画。。。

 イコンとはギリシア語の「アイコーン(エイコーン)」(像)という言葉に
 由来しているそうで、東方正教会の伝統で大切にされてきた板絵の聖画像の
 ことだそうです。。。

 
 聖書の「出エジプト記」の中に「いかなる像も創ってはならない。」と書かれて
 いることから、カトリックの教会に見られるような、マリアやキリストの像を
 置かない代わりに、こういった絵を描くようになったそうです。。。

 
 イコンは、東方教会では「永遠への窓」と呼ばれていて、それを見る者が、
 地上の現実を越えて神的な世界に目を注ぐように促すと言われているそうです。

 それは単なる宗教芸術に尽きるものではなく、修道者たちが毎日の祈りの中で
 これを描く、いわば祈りの結晶だと。。。

 一枚の絵をしあげるには長い月日がかかり、遠近法を無視した画法は多くの象徴から
 成りたち、目の形、耳の形などのひとつひとつに神学的意味が込められているそうです。

 
 上智大学の教授でもある、百瀬神父は 

 「イコンには不思議な魅力があり、すぐに馴染めないものであっても、
  時のたつうちに味わいが出てくる。見る者に心の安らぎを感じさせる。
  『見る』ことを通じて神の神秘を『観想』させるという意味でも、
  『永遠への窓』と呼ばれるのであろう。」

 とおっしゃっていました。。。

 
 なんだか。。。WMの絵画を連想してしまいます。。。

 
 イコンには、絵画のほかに彫刻などもあるそうですが、メテオラの修道士達も、
 長い時間をこのイコンを作成することに費やし。。。日々を過ごしていたそうです。。。

 イコンの作成という祈りに。。。

 
 この番組を観ていたら、ドキドキしてしまいました。。。

 私はやっぱり、こういうギリシャ正教とか、あとはコプト正教とか。。。
 そういう東方正教会系の雰囲気に惹かれる傾向があるみたいです。。。

 ローマ・カトリック系の教会より、こちらの方が好きかもしれません。。。

 
 そして、こういう人里離れたところで、ひっそりと祈りの生活を送る修道士達の
 姿を見て、「羨ましい。。。」なんて、つい思ってしまいました。。。

 やっぱり。。。スピリチュアルなことが深まれば深まるほど。。。
 俗世間での生活は、まるで修行のように感じてくる時もありますね(苦笑)

 それでも、日々感謝しながら、毎日を丁寧に生きたい。。。とは思っているけれど。。。
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個別記事の管理2007-01-07 (Sun)
 子供の頃から「レイ」という言葉の響きが、なぜか好きでした。。。

 「ley」は現在では「空き地」という意味らしいのですが、古語では「光」、
 そして「まっすぐな道」という意味をあわせ持つのだそうです。。。

 日本語には「霊」もありますね。。。

 もっともっと遡っていったら、この「レイ」という響きには何か特別な意味が
 隠されているのかなぁ?なんて思ったりもします。。。

 
 年末、衝動的にパワースポットの本を立て続けに2冊も買ってしまいました。。。
 なんだか急に読みたくなってしまって。。。

 最近、自然が恋しい気持ちがまたまた強まってきていたし。。。

 
 その本の中に、「レイライン」のことについて書かれていたのですが、
 またこれがとてもおもしろいのです。。。

 レイラインについては、以前も少し書いたので、今回はまた違うお話を。。。

 
 レイラインの発見者である、アルフレッド・ワトキンスは、1921年の夏至の頃、
 ある日突然、古めかしい聖堂や巨石遺物、人工の塚などが直線路に沿って続く、
 古代風景のヴィジョンを見たそうです。。。

 
 幻視。。。それがレイライン発見のきっかけとなっているというのが、
 とても興味深いですね。。。

 
 1960年代になると、「聖マイケル・ライン」と呼ばれるレイラインが、
 グラストンベリーを貫くようにして、イギリスの西端から東端に続いているのが
 発見されました。。。

 そのラインには、聖マイケルズ・マウントや、聖マーガレット教会などが
 含まれるそうです。。。

 そして、北東27度で走るこのライン、当時の「5月1日(メーデー)」に昇る
 太陽の軌跡を指し示してもいるそうです。。。

 
 レイラインは、「太陽の道」でもあるのですよね。。。

 
 そして、この「聖マイケル・ライン」の特徴は、このライン上に位置する63ヶ所の
 教会のうち、およそ10ヶ所が聖マイケルを祀り、20ヶ所以上が聖メアリーを
 祀っていることです。。。

 これが一体何を意味しているのか。。。

 
 聖マイケルと聖メアリー。。。これは英語以外の発音にすると「大天使ミカエル」と
 「聖母マリア」ということになります。。。

 実は、このレイラインは、聖剣を携えて竜を退治したミカエルに象徴される
 男性エネルギーを帯びた経路と、マリアに象徴される女性エネルギーを帯びた経路の、
 2本が対をなして走る、複合ラインなのだそうです。。。

 それを証明したのは、天体ではなく、大地の働き。。。

 ダウジングなどで大地のエネルギーの流れを調べていくと、性質の異なる2種類の経路が、
 並んで連れ添うように走っていることが判ったそうです。。。

 
 これはちょうど中国の風水でいうところの、土地から湧く「気」の経路、
 「竜脈」に当たるものだそうで、レイラインは、実は、単に天体利用のカレンダーと
 いうだけではなく、天と地のエネルギーが結び合うルートだったそうです。。。
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個別記事の管理2007-01-08 (Mon)
 「竜」と言えば。。。

 ミカエルは聖書の中で竜を退治したことになっていますが、この「聖マイケル・ライン」上
 の教会で、マリアやミカエルに次いでよく祀られている「聖ジョージ」「聖マーガレット」
 といった聖人もまた、竜退治伝説を持っています。

 そして「退治する」というのは、手なずけてその力を取り込むことのたとえ
 でもあるそうです。。。

 
 ちなみに、「竜」とは大地のエネルギーの象徴でもあったりするのですが、現在では、
 このレイラインの上にはそういった「竜退治」の聖人を祀るキリスト教の教会が
 立ち並んでいます。。。

 
 大地のエネルギーのありかを、キリスト教会よりも先にハッキリ指し示していたのは、
 石器時代からこの地に住んでいたケルト人達でした。。。

 現在の「聖マイケル教会」は彼らの「太陽の教会」を。。。
 そして「聖マリア教会」は「月の教会」を。。。

 それをそのままキリスト教会は奪い、名前を変えてしまったのでした。。。

 
 ケルトの人達は、イギリスの大地の上に巨石や人工塚などを用いて、聖なるパワーの
 ありかを伝える生きた地図を描いていたのです。。。

 
 例えば、エイヴベリーのストーンサークルは、今では失われてしまった石も多いのですが、
 すべての石の列を復元すると、そこには「大蛇」。。。つまり「竜」がうねるような
 図形が描かれるらしいのです。。。

 さらに興味深いのは、それらの列石は、細長い形の「男石」と、太めで菱形の「女石」とが
 交互に配列されるように使われていることです。

 それは、陰陽の気の調和に通じる、男女のエネルギーの交流や結婚をかたどった
 祈りの術だったのではないかと。。。

 
 これは、前回のグラストンベリーでも言えること。。。

 
 ミカエルとマリア、連れ添って来た2本のエネルギーラインは、美しい塔を戴く
 「トールの丘」の山腹を這いのぼり、頂上で互いに交じり合っているのだそうです。。。

 まさしくそれは、2つのエネルギーの統合。。。婚礼が行われる場所だったのだそうです。。。

 
 そして。。。そのグラストンベリーは、かの「聖杯」が隠された場所としても
 有名ですね。。。

 聖杯は「月」。。。
 そして、グラストンベリーを貫くようにして走るレイライン。。。太陽の道。。。

 
 キリスト教文化における「聖杯」は、女性エネルギーの象徴。。。

 それが剣で表される男性エネルギーの象徴と交わる形で描かれるシンボルが
 あるそうなのですが。。。

 それは大地に描かれたエネルギーの地図とシンクロしていく。。。

 そんな気がしますね。。。
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個別記事の管理2007-01-09 (Tue)
 日本のレイラインのお話です。。。

 日本にも、イギリス同様レイラインは存在しているのですが、その立役者と
 なっているのは、実は「山」と「神社」なのです。。。

 
 現在日本には、およそ8万社もの神社が建っているのですが、世に神社というものが
 築かれる以前は、そうした場は「神籬(ヒモロギ)」という形態で各地に存在して
 いたのだそうで、それは神聖視される場所にある木や岩など自然物を、榊や縄で
 結界を張るなどして祀るものだっだそうです。

 
 こうした自然物は、神がこの世界に降り立つ時の足がかり、つまり「依代」と
 見なされていたのです。

 神そのものではなくて、神様の「宿り場」として。。。
 つまり見えない神との接点。。。ここに聖地の意味が始まったのでした。。。

 
 中でも古来、「石」は神霊や亡き人の魂を宿らせて交信を行う媒体として特別視
 されていたようで、「古事記」でもイザナギノミコトが、黄泉の国へ下った妻と、
 天界との境界に置かれた石を通して通信し合う話が描かれています。

 
 イギリスのストーンヘンジをはじめとする巨石遺跡群と同じように、日本にも立派な
 「ストーンサークル」が残っていたりするそうです。。。

 縄文遺跡である青森県の「三内丸山遺跡」。。。

 そんな太古からの聖地が形を変えて、今の神社へと引き継がれているのかもしれません。。。

 
 イギリスのレイライン上では、石造の遺跡と並んで、円錐形に土を盛られた人工と
 おぼしい塚がいくつも登場するのですが、日本のそれは更にスケールが大きく、
 天然の山そのものが神社と共に列をなしてレイラインを形成しています。。。

 
 その好例は、日本一の名峰、「富士山」。。。
 その山頂を中心に東西に長く延びた「御来光の道」です。。。

 
 西の端は、現存する日本最古の神社とされる「出雲大社」(島根県)。
 東の端は、太平洋を望む房総半島は上総国の一の宮(「風土記」にも記述のある、
 その地域の最古の神社)である「玉前神社」(千葉県)。

 
 その間を、東から順に

   ・寒川神社(ほぼ現在の神奈川県にあたる相模国の一の宮)
   ・北口本宮富士浅間神社(コノハナサクヤヒメを祀る)
   ・富士山頂
   ・七面山山頂(山梨県。日蓮宗の霊山とされる)
   ・伊吹山(滋賀県。かつての修験道の聖地)
   ・竹生島(琵琶湖の中央に浮かび信仰の対象となっている)
   ・元伊勢皇大神社(京都、大江。伊勢神宮が現在の場所に
               定着する前に探しだされた20ヶ所の
               候補地の中で代表的なパワースポット)
   ・大山(鳥取県)

 
 ・・・と、古くから人々に仰がれてきた重要な聖地が一直線に整列しているのです。。。

 
 この「御来光の道」の直線は、春分および秋分の、日の出の軌跡を指し示して
 いるそうです。

 つまりその日、太平洋を昇る太陽が、海神(わだつみのかみ)の娘・玉依姫命
 (たまよりひめのみこと)を祀る玉前神社の参道を照らし出し(ただし現在は
 商店街に遮られてしまっているそうですが。。。)続いて富士山を含むレイライン上の
 山々の頂きや、そうなるべく正確に配置された神社の鳥居の間や参道上に、
 次々と光を差し込みながら本州をひとまたぎして、出雲の先の日本海へと沈むことになります。

 
 日本のレイライン。。。

 御来光の道は、天然の山までも参加して、正確に、太陽の暦を地上に体現しているのです。。。

 天の作用と地の作用。。。
 まるで天自らが地にレイラインを築いたかのように、太陽の通り道にみごとに山々が
 そびえ立つ。。。

 
 なんとも言えない、神聖な気持ちになってしまいますね。。。
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個別記事の管理2007-01-12 (Fri)
 「レイ3」で書いたように、日本のレイラインは太陽の通り道に天然の山々が
 綺麗に並んでいたりと、天の作用と地の作用が対応関係にある。。。
 そう感じてしまうような壮大なラインです。。。

 
 実はこの「天地照応」の考え方は中国伝来の風水の中にもあるのです。。。

 奈良・平安の頃、呪術を駆使して世間の災いを解決する「陰陽師」達が活躍していた
 ことは有名ですが、彼らはこの中国風水論の使い手でもあったそうです。。。

 
 当時の為政者たちは、この陰陽師の智恵を借りて、乱れた心が治まり平和な世が
 続くようにとの祈りをこめて、都のデザインに天体の形を写し取ることで、
 そのエネルギーの助けが受けやすくなるように計りました。

 この結果、日本には、ただ太陽の軌跡を辿る直線状のレイラインの他に、
 天体のエネルギーを注入する呪術として築かれた、図形上のレイラインも
 存在しているのだそうです。。。

 
 その代表格といえるのが、京都の平安京を中心に描かれた「五芒星」の形です。

 5つの頂点には、「御来光の道レイライン」上に位置する、元伊勢、伊吹山、
 そしてもうひとつのレイライン「太陽の道レイライン」の両端にあたる、
 伊勢神宮(正確には旧斎宮跡地)、淡路島の伊勢久留麻神社、さらに修験道のメッカ
 として名高い霊場の熊野本宮大社。。。と意味深長なパワースポットが顔を並べます。

 
 ちなみに「太陽の道レイラン」とは、東端に伊勢神宮、西端に淡路島、その聖地の間
 には大和文化の舞台となった奈良の「三輪山」をはじめ、太陽神祭祀の跡地や、
 歴史の古い寺社がズラリと整列していて、それらはまさに、夏至の日の出を
 辿る道のりとなっているそうです。。。

 
 つまり平安京の五芒星の中には、春・秋分と夏至との2本の太陽の軌跡が
 たくし込まれていることにもなるのです。。。

 
 この「五芒星」というのもまた不思議な図形ですよね。。。

 
 西洋でも東洋でもこの五芒星は古くから使われていて、
 東だと例えば五行の「木・火・土・金・水」。。。この相剋関係を線で結んで
 いくと五芒星が描き出されたり、西では頂点に「精霊」、そして時計回りに
 水、火、地、風の四大を対応させていて、精霊を上向きに書くか下向きに書くかで
 その意味や呪術的用途が変わってきたりします。

 
 また、五芒星の中にはいくつもの同じ星形が含まれていて、そのそれぞれの形を
 形成している線を短い順に繋げていくと、見事な「渦」が出来るそうです。。。

 
 子供の頃から、この一筆で書ける「お星様」を誰に教わるわけでもなく
 落書きしたりしていましたが、こんなにいろいろ深い意味のあるシンボル
 だったなんて、当時は知りもせず(笑)。。。

 
 …と、レイラインのお話から少しずれましたが、平安京を定めた桓武天皇は、
 五芒星の力を借りて、新しい都に万物を味方とするような守護のエネルギーを
 張り巡らしたのかもしれませんね。。。
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個別記事の管理2007-01-15 (Mon)
 レイラインには、季節の節目を報せる「暦」の機能という役割もあるみたいです。。。


 「暦」と言えば。。。世界に数ある古代の先住民族の中でも、暦を芸術まで高めた
 「時間の達人」といえば、真っ先に浮かぶのが中米メキシコ周辺の古代マヤ民族。。。

 彼らは、めいめい違った周期でめぐる、17種類もの暦を同時に使いこなして
 いたそうです。。。

 私のハマっている「13の月の暦」の中にもこのマヤ暦のひとつ「ツォルキン」が
 取り入れられています。。。

 
 例えば、多くの観光客を集める聖地チチェン・イッツァの「ククルカン・ピラミッド」は、
 その設計自体が階段の段数や彫刻を駆使して複数の天体周期を織り込んだ暦と
 なっているのです。。。

 
 現在は「遺跡」と称される、ピラミッドをはじめとするマヤの古代建築群は、
 実は当時の「儀式センター」であったそうです。

 人々はここで、成人するため、あるいは特定の職能開発のために必要な通過儀礼を
 体験したり、時間の節目ごとに祈りの儀式を営んできたそうです。。。

 
 マヤの太陽暦における新年は、春分の日から始まるそうで、この日、
 ククルカン・ピラミッドでは、照りつける太陽光が階段状に刻まれた側面の辺に
 ピタリと角度を合わせて、7つの三角形を浮かび上がらせ、あたかも光の蛇が
 空から大地へ舞い降りるような眺めが出現するのだそうです。

 そもそもククルカンとは、羽の生えた空飛ぶ蛇のこと。
 イギリスに続いて、またも「竜(=蛇)」の登場です。。。

 
 余談ですが、この「羽の生えた蛇」と言えば、アステカ神話に出てくる
 「ケツァルコアトル」という蛇神が有名ですね。

 「ケツァル」が鳥の名前、「コアトル」が蛇の意味ということで、「羽毛ある蛇」と
 訳されることの多い神様です。。。

 またエジプトのあのイクナートン王(ツタンカーメンのお父様)が宗教改革を行い、
 それまでの多神教をやめて一神教にしたのですが、そのとき太陽神、アテン神と
 ともに唯一排除されなかった「ウラエウス」という女神がいます。

 そして、この女神様はコブラ女神なのです。ウラエウスは、蛇の姿をしてはいても、
 これはあくまでも象徴で、実は太陽から発せられた「光線そのもの」、すなわち
 「太陽」に象徴される「エネルギーそのもの」として、古代エジプト人の間では、
 とらえられていたそうで。。。

 そしておもしろいことに、この女神にはのちになぜか「羽」がつけられるように
 なっていくのです。

 「空飛ぶ蛇」。。。

 
 マヤには他にもツィビルチャルトゥンという聖地があり、そこにある儀式センターでは、
 春分の朝日が神殿中央にあいた入口から正確に差し込んでくるのだそうです。

 更に毎年違う日に訪れる、春分後初めての満月もまた、この入口から姿を現す
 というのですから、マヤ人のその天体知識の正確さには驚きを隠せません。

 
 これらの聖なる儀式センターをなす幾つもの建造物の間には、「サク・べ」と
 呼ばれる光の通り道を示した通路があるそうで、「サク・べ」とはすなわち「白い道」。。。

 
 マヤの聖地もやはり太陽の光の道。。。レイラインで結ばれていたのですね。。。
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個別記事の管理2007-01-18 (Thu)
 マヤでは「春分・夏至・秋分・冬至」と、3ヶ月ごとに訪れる太陽周期の
 4つの節目の日に、祈りの儀式を持つことを推奨しているそうです。。。

 
 祈りの儀式。。。それは人と天の繋がりを確かにするために行われるもの。。。
 
 
 こうして各地のレイラインを見てみると、古代の人がいかに「太陽」を
 重要視していたかが解るような気がします。。。

 日本、ケルト、マヤ。。。そして今回は紹介しませんでしたが、エジプトの
 太陽信仰も有名です。。。

 
 私が大好きなケルトの魔女達も、こうした太陽の節日にカヴンで集まり、
 サバトを開いていました。。。

 また満月にはエスバットという儀式を行ったりもしていました。。。

 
 現代を生きる私たちも、太陽と月のパワー。。。見直したいですね。。。


 毎日当たり前のように昇ってくる太陽や月。。。

 そういったものを少し意識するだけでも、なんだか気持ちが晴々してくる
 ような感じがします。。。

 
 そして、宇宙が完璧だということ。。。

 その完璧な宇宙の中で「私」として「今ここ」に存在させてもらっていること。。。
 そういうものを実感できると思います。。。

 素晴らしいと感じる。。。感覚で。。。
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個別記事の管理2007-09-22 (Sat)
 普段ほとんどテレビを観ない私ですが。。。
 今日、夕食が終ってめずらしくリビングで父の観ている
 テレビを一緒に観ていたら、「みのもんたの日本歴史
 ミステリー」という番組をやっていました。。。

 日ユ同祖論のことをやっていたのだけれど。。。
 なんだか、ものすご~くタイムリーだなぁ。。。って。


 この前の日曜日、カバラのお勉強に行ったら、近くで
 ちょうどお祭りをやっていて、お神輿が出ていました。。。
 それで、主人と、お神輿ってアークだって言われてるよね。。。
 なんて話していたのだけれど、今日、テレビでも同じこと
 言ってました。。。

 カバラのお教室には、メノラーというロウソク立てみたいな
 ものがあるのですが。。。
 これって、生命の木を表しているそうなんです。。。
 日本の神社でも、それと似たようなものがあるんですよ。。。
 なんて、先生がおっしゃってたけど。。。
 それも、テレビでやってました。。。(笑)
 イスラエルのシンボルなんだそうですね。。。

 それにしても。。。
 こういうお話を、普通にテレビでやってしまう時代に
 なったんだぁ。。。と、妙なところで感心してしまいました。。。


 その次にやっていたのが。。。
 青森県の日本海側の海底にある遺跡のお話。。。

 なんでも、それはもしかすると竜宮城なのでは??
 なんて。。。

 しかも。。。キーワードは「亀」なんだそうで。。。
 青森には、亀と名のつく場所が多いとか??

 亀は、私にとってものすごく重要なキーワードなので、
 テレビで「亀」!!なんて強調された時は、ちょっと
 ドキッとしました。。。
 その前のヘブライのお話ですでに、今、このテレビ観てるのって
 なんかありそう。。。と感じていた矢先だったので。。。

 日本神話とか万葉集でも、浦島太郎のお話は出てくるそうですね。。。
 日本各地に、浦島伝説は残っているそうだけれど、その
 中で一番古いのは、京都だそうで。。。

 途中、バタバタしてしまってきちんと観られなかったの
 だけれど、その京都あたりから小船に乗って、潮の流れに
 任せて行くと、7日後に、ちょうどその青森の海底遺跡の
 ある場所あたりにたどり着くとか?

 7日というのは、確か神話に出てくる、浦島太郎が亀の背に
 乗ってから、竜宮城にたどり着くまでの日数だったかな?
 (間違ってたら、すみません^^;)

 海底遺跡のことは、まだまだ謎だらけで。。。
 これから本格的に調査を進めていくそうだけれど、
 楽しみですね^^


 青森というのは、個人的に、とっても気になる場所
 だったりするのです。。。
 いろいろとご縁もあるし。。。

 夢のキーワード。。。亀とアレフ。。。
 亀と青森が繋がって、アレフとヘブライが繋がったら、
 おもしろい。。。
 カバラは神道とも、かなり繋がっているみたいだし。。。

 竜宮城って、何だったのでしょうねぇ。。。

 そうそう。。。竜宮城で思い出しましたが、
 時間がある時は、空を眺めてみてください。。。
 最近の空は、ちょっとおもしろいです。。。
 不思議な雲もよく出て、いろんなことを伝えてきているようです。。。  
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個別記事の管理2007-09-23 (Sun)
 今日は秋分の日ですね。。。
 秋。。。大好きな季節です。。。

 芸術の秋。。。
 ・・・ということで、今日は美術館に行ってきました。。。

 東京都美術館で開催されている
 
 「トプカプ宮殿の至宝展」

 です。。。
 
 美術館のサイトから。。。

  アジアとヨーロッパを結ぶ東西の架け橋イスタンブールは、
  古くから政治・経済・文化が交流する要衝として
  栄えてきました。

  モンゴル高原北方をふるさととし、南下西進を続けた
  トルコ民族の一派が、13世紀末にアナトリア高原で創始した
  オスマン帝国は、ビザンツ帝国との激しい攻防の末に1453年、
  イスタンブールを掌中にしました。

  オスマン帝国の君主はスルタンと呼ばれ、強大な軍事力を
  持つ専制君主、イスラムの庇護者、広大な領土から得る
  富の独占者として、その力をアジア、アフリカ、ヨーロッパに
  示しました。
 
  トプカプ宮殿は、スルタンが居住した私的空間と国政の場を
  兼ね備えた施設でした。莫大な富を示すことで他国を威服
  させるべく、スルタンの生活すべてが、豪華な装飾に
  囲まれていました。

  また世界中の美女が集まったハレムでは、優美な宮廷文化が
  生まれ、女性たちはスルタンの寵愛を競いました。


 
 スルタンの肖像画がいつくかあったのだけれど。。。
 とても東洋的な顔の王様と、西洋的な顔の王様といて。。。
 さすが、東西の掛け橋。。。みたいな。。。

 昔の人ってすごい。。。と思ったのは、戦闘用の道具。。。
 斧とか弓とか剣とか盾とか。。。
 そういうものすら、もう芸術なのです。。。
 すごい繊細な模様が掘り込まれていたり。。。

 スルタンの花押がついている公文書も、コーランも。。。
 芸術そのもの。。。

 コーランを写本することが信仰だった。。。と書かれていた
 けれど、なんだかキリスト教の修道士が、イコン画を
 創ることに似ているなぁ。。。なんて思いました。。。

 あちこちに、芸術がしみこんでいたのですね。。。

 そして、スルタンのものは、どれをとっても、金、銀。。。
 装飾に使っている石も色とりどり。。。

 水晶、トルコ石、ルビーにサファイア、エメラルド。。。
 そしてダイヤモンド。。。

 あまりに豪華すぎて、眩しかったです。。。

 とても人が多くてグッタリ気味だったのですが、ある部屋に
 入った途端に、スーッと楽になりました。。。
 そこでは、なじみ深い香りが。。。

 ローズの香りが散布されていて、とっても癒された気分に。。。

 トルコとバラって、結構深い繋がりがあるのですよね。。。
 ・・・というのも、薔薇水や薔薇の精油を作り出したのは
 イスラムの人達で。。。
 確か、ムハンマドの香りが薔薇だった。。。からだったかな?

 薔薇の原産地のひとつがトルコにあって、トルコ産の
 ローズ・ダマセナ種は、特に香りがいいそうですよ。。。

 展示品の中で、私が一番観たかったのは、水晶、金、ルビー
 エメラルドで飾られた16世紀後半の美しい薔薇水入れ。。。
 実物はやっぱり、素敵でした^^


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個別記事の管理2007-11-06 (Tue)
 ミクシィでフェアリーのコミュニティがあったので以前から
 入会していたのですが、つい先日、新しい動きがあって、
 そこの管理人さんがおもしろいお話をしていました。。。


 あなたはどのくらい、当てはまりますか?(笑)


 フェアリーな特徴

 ・楽しいことが大好き♪

 ・好奇心旺盛で知らないことはなんでも
  「知りたい!」って思う♪

 ・歌ったり、踊ったり、音楽聴いたり、映画観たり、
  おしゃれしたり、とにかく好きなことがたくさんありすぎる♪

 ・創造力、想像力豊かで、クリエイティブな才能がある。
  (妄想癖になることもある(笑))

 ・5感が鋭い

 ・自然との一体感を感じることが出来る。
  あるいは感じたいと思っている。


 そうしたら。。。
 さっき見た鏡さんのブログも、妖精のお話でした。。。


  妖精Fairyの語源はfata、つまり『運命』なんです。

  モイラやノルンなど運命をつかさどる三人の女神は
  妖精の前身でもあり、そしてまたそのはるかな前身は
  旧石器時代にまでさかのぼる月と大地のグレートマザーだと
  ぼくは思っています。

  タロットの『運命の輪』などの図像やおとぎ話、運命の
  女神の寓意などを用いながら妖精について語りました。



 ワクワクするお話ですね。

 こんなミュージアムもあるそうです。


 うつのみや妖精ミュージアム


 20060511095703.jpg
  「ハリエニシダの妖精」by シシリー・メアリー・バーカー
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個別記事の管理2008-06-20 (Fri)
20080507121350.jpg


 明日は夏至ですね。。。

 シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」は、原題を「A Midsummer Night's Dream」
 といいますが、この「ミッドサマー」というのは、夏至そのものよりも、「夏至の頃」を
 指すのだそうです。。。

 夏至は、妖精の世界と人間の世界のベールが薄くなる日。。。


 そして、明日は、一年のうちで昼が最も長くなる日で、それは太陽の力の絶頂期。。。
 魔女の神話でいえば、太陽の神の力が最も強くなる日です。。。

 
 けれど。。。
 頂点に立ってしまったら、あとはだんだんと下っていくものでもあり。。。
 
 夏至は。。。
 太陽の神様が、死に向かい始める日でもあるのですね。。。


 そうして。。。
 年の車輪は、永遠にまわりつづけるのです。。。


 セントジョンズワートは。。。
 夏至の日(またはその前夜)に摘むと、その薬効が強まる。。。
 なんて言われています。。。


 20080620222522.jpg


 日本では、夏至はちょうど梅雨のシーズンにあたっていますから、
 日の出を眺めることはなかなか難しいので。。。
 こんな映像を。。。


 
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個別記事の管理2008-07-28 (Mon)
 前田さんの石けんの本に、素敵なお話が載っています。。。


 紀元前800年頃、後のローマ帝国のあたり。。。

 神殿の建つ丘では、山羊をはじめとする動物達が火にかけられ、
 人々の祈りと共に神々への捧げものとなりました。。。

 火にあぶられた脂は灰の上にしたたり落ち、
 煙は黒く高く天へと立ちのぼりました。。。

 その頃女たちは、丘のふもとの川辺に三々五々集まり、
 おしゃべりをしながらにぎやかに衣類を洗うのが習慣でした。

 丘の上から流れてくる溶けた脂と灰が、泥と一緒になって
 川に入り込むと、洗濯物が不思議と綺麗になるということに
 彼女達が気づいた時、「石けん」が発見されたのだ。。。
 
 ・・・と言われています。。。

 もし、こののどかで美しい古い言い伝えが本当ならば、
 石けんは祈りと捧げものの命とひきかえに、
 天から人々に届けられた贈りものだったのです。。。




 神様から頂いた智恵を。。。
 人は長い間かけて磨き、発展させてきました。。。

 私はいつも。。。
 智恵の源泉はどこ。。。?
 神様の正体はなに。。。?なんて考えてしまうのだけれど。。。


 もしかしたら。。。
 こういうことだったのかなぁ。。。なんて思ったりね。。。

 でももしかしたら。。。
 精霊、天使、宇宙人とかだったりして。。。とか。。。


 そういうことを考えている時間が。。。
 結構好きです。。。
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個別記事の管理2008-10-04 (Sat)
 今、娘は中間テストの勉強におわれていて、さっきは
 歴史のお勉強をしていましたが。。。

 「ママ、知ってる~?」

 と、娘が話し始めたのが、徳川綱吉の「生類哀れみの令」のお話。。。


 懐かしいですねぇ。。。

 
 娘が学校の先生に聞いたお話によると。。。

 自分の身のまわりに悪いことばかり起こることを憂いた綱吉が、
 占い師(ホントはお坊さん。。。だよね?)のところに相談しに行ったところ。。。

 「あなたは前世で動物をいじめていました。。。
  これはその報いですから、動物をいたわるようにしましょう。」

 ・・・というアドバイスをもらったそうです。。。

 そこで綱吉は、ああいった法令を出したわけなのですが、でもねぇ。。。
 それがまた。。。
 例えば、蚊をパンッ!てつぶした人が流刑になったり、小動物(特に犬)を
 いじめた人が死刑になったりとか。。。

 あのぉ。。。それって行き過ぎなのでは??^^;

 みたいな感じですね。。。(苦笑)


 中学生の娘に。。。

 「なんかさ、いいことが、違う方向に走って行っちゃったって感じだよね。」

 なんて言われてしまう綱吉さん。。。


 過ぎたるは及ばざるが如し。。。



 あ!なんだか急に思い出しましたが、あの中川勝彦さんは、徳川家康の
 この言葉が大好きだったそうです。。。


 「人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、必ず急ぐべからず。」


 これ。。。
 中学生だったか、高校生だったかの頃に聞いて感動したっけ。。。


 懐かしかったのでついでに調べてみたら、徳川家康の家訓。。。なんて
 見つけました。。。


 一、人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、必ず急ぐべからず。

 一、不自由を常と思えば不足なし

 一、心望み起こらば、困窮したる時を思ひ出すべし

 一、堪忍は無事長久の基

 一、怒りは敵と思え

 一、物好きは末に歎くことありと知れ

 一、勝つことばかり知りて負くることを知らねば、害その身に至る

 一、唯だ己を責めて人を責むるな

 一、何事も及ばざるは過ぎたるに勝れり


 
 なるほどです。。。
 さすが。。。歴史に名を残す大物だなぁ。。。

 ・・・と思いました。。。が、私はやっぱりマザーテレサの方が好きかも。。。 

 徳川家康からも。。。
 あの、カエサルと同じ匂いを感じました。。。


 。。。と、娘のテスト勉強からも。。。
 また、いろいろと考えさせていただけました。
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個別記事の管理2008-12-03 (Wed)
 ウェールズに行くと、お土産屋さんに必ず並んでいる工芸品があるそうです。
 
 それが「ラヴスプーン」

 これは、男性が心を寄せる女性への求愛の証にプレゼントするもので、
 17世紀以降、ウェールズの風習のひとつになっているそうです。

 もともと長い冬場、農夫が退屈しのぎの娯楽として木でスプーンをつくり、
 それで肉汁をすすっていたりしたのが、いつしかハート、ベル、
 ケルト十字架、花びら、輪、キーなどのデザインをほどこした愛の工芸品へと
 様変わりしていったようです。。。

 一体どんなものなのか見てみたいなぁ。。。と思い、ネットで検索してみたのですが、
 最初に出てきたのは、日本で変なブームになってしまっていた
 ラヴスプーンばっかり。。。

 女性ファッション誌とかで、「愛のお守り♪」みたいな乗りで宣伝されている
 ものは、シルバー製の。。。私にとってはなんだか面白みのないものばかり。。。


 それで、ちょっとがっかりしたのだけれど、検索で「ウェールズ製」として
 でてきたスプーンの画像を見て、
 「わ~~~~~~~!!!!!!かわいい~~~~~~~!!!!」
 ・・・と(笑)
 思わず叫んでしまいました。。。

 ものすごーーく、可愛いです

 もう。。。カントリー好きの私には、たまらない一品。。。(涙)


 それで、本場モノはやっぱり違う!!と思って、今度は英語で検索してみたら、
 次から次へと可愛いスプーンがでてきて。。。もうワクワクでした。。。

 こちらのサイトには、すごいたくさんのコレクションが載っていました。。。


 THE LOVE SPOON GALLERY

 Welsh Lovespoons hand carved by Roy John Phillips


 もう!!めちゃくちゃ可愛い

 木のカトラリーって大好きで、以前の家ではスプーンやフォークも木のものを
 使っていました。。。
 だからなんだか。。。こういうのを見ると、盛り上がっちゃう(笑)

 
 ところでこのラヴスプーン。。。
 今では、その形にもいろいろと意味があるようです。。。


 ①ハートの形は最もポピュラーで「愛」を表す

 ②ハートがクロスした形は「私も愛しています」といった愛の返礼

 ③チェーンの形は「誠実」「忠誠心」を示す

 ④スリットの間のボールは「私の心は貴方に捕らえられています。」と言うことを表す

 ⑤同じくスリットの間のボールでもその数で二人で持ちたい子供の数を表すこともある

 ⑥ベルの形は「結婚してください。」の意味や、結婚記念日を表す。

 ⑦車輪の形は「貴方のために一生懸命働きます。」といった決意表明である

 ⑧ねじれた柄は「一緒に暮らしたい。」との願望を表す

 ⑨葡萄の蔦、葉,房は「長く誠実に暮らしましょう」

 ⑩二つのスプーンは「愛されたい」「一つになりたい」との願望を表す

 ⑪ドラゴンはウェールズのシンボルで強さや守りを表す

 ⑫ラッパ水仙はウェールズの国花で「紳士的」「成長」を表す

 ⑬十字架は宗教的に「結婚が神に祝福されますように。」といった願望をあらわす
   (十字架は信頼、ケルト十字は愛の誓い)

 

 その他、コンマは、魂、結び目は、永遠、いかりは不動、安全、
 ダイアモンドは、富、幸運。。。などなど。。。


 例えば。。。
 ある若者が上記の意味の装飾を施したスプーンを送り、乙女からスプーンをお返しに
 貰ったとすると、そのスプーンの柄によって、愛のメッセージが交わされた事になるそうです。

 「結婚してください。貴方のために一生懸命働きます。そして子供は3人欲しいですね。」
 「私も愛しています。早く一緒に暮らしましょう。この結婚に神の祝福がありますように。」

 
 素敵ですね^^

 ちなみに、ラヴスプーンは、ウェールズに行けばどこのおみやげ物屋さんにも
 並んでいるみたいだけど、やっぱり、真心を込めた手作りの品でないと、
 なかなか意中の女性を射止められないとか。。。(笑)


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個別記事の管理2008-12-03 (Wed)
 ウェールズの国旗は、上半分が白、下半分が緑でそのツートンカラーの地に
 ヤリのようなとがった舌を出して、クルンと一重に巻いた尾尻を持って、そして
 コウモリのような羽をつけた、四足の真っ赤なドラゴンが左を向いて歩いてます。。。

 本に、この旗の由来について、おもしろいお話が載っていたので抜粋します^^
 

 ドラゴンの名は、ギリシア語でヘビを意味するドラコン(dorakon)がルーツだと
 言われている。ドラゴンは大地のパワーを統括する地母神的な存在として
 崇められていたが、キリスト教の到来によって邪悪な異教のシンボル、あるいは
 悪魔や悪そのものと見なされるようになった。

 もともと、ドラゴンはローマ軍の歩兵隊の紋章だったという。トラヤヌス帝(53年~
 117年)の時代には、帝国中にドラゴンの軍旗を掲げるように命じられたといわれて
 いる。
 その一環としてブリテン島にドラゴンがもたらされ、やがて西端のウェールズ人の
 眼にもとまるようになった。そして4世紀末、ローマ軍の撤退後、どういうわけか
 ウェールズでドラゴンがしぶとく生き残った。

 アーサー王の父ウーサー・ペンドラゴンも、その名からして「指導的なドラゴン」という
 意味があり、ドラゴンのようにすさまじい眼光の持ち主だったという。
 そのアーサー王伝説のなかで、レッド・ドラゴンがウェールズのシンボルになった
 エピソードがある。

 北ウェールズ・スノードニアにディナス・エムリスという丘がある。
 5世紀頃、サクソン人と闘っていたブリトン人(ウェールズ人)の王ヴォーティガンが
 戦略的に重要なその地に要塞を建てようとしたが、大きな揺れのせいで、
 その日建造した箇所が翌朝になるとかならず崩壊した。

 苛立つ王に対し、魔術師マーリンがこう説明した。

 「地震の原因は、この地面の奥深いところで二頭のドラゴンが闘っているからです。」

 言い終えると、眼の前の湖が突然泡立ち始め、激しく絡み合っている巨大な二頭の
 ドラゴンが姿を現した。その二頭には色がついていた。

 一頭は赤、もう一頭は白。
 マーリンが言うには、赤がウェールズのドラゴンで、白がイングランド(サクソン)の
 ドラゴンだという。そして赤いドラゴンが勝つであろうとマーリンが預言したそうだ。

 こうしたドラゴン伝説は、バード(吟遊詩人)によっていっそうウェールズに根づく
 ようになった。14世紀までには、レッド・ドラゴンはウェールズの弓隊の記章として
 認識され、このあといよいよナショナル・シンボルとして登場することになる。

 それは1485年、ウェールズ生まれのヘンリー・チューダーがボスワースの平原で
 宿敵リチャード3世を打ち破り、バラ戦争にピリオドを打ったとき、長さ8.1mの
 レッド・ドラゴンをあしらった旗を翻らせたことである。
 そして、ヘンリー・チューダーがヘンリー7世としてイングランド国王に就任時、
 レッド・ドラゴンを軍旗のひとつに採り入れた。

 今日のウェールズ旗の下地になっている白と緑は、チューダー朝のカラーである。



 ケルトの伝説って。。。
 ホントに面白い。。。

 たまたまそうなったみたいですが。。。赤と緑は補色同士。。。
 そのせいか、この旗のドラゴンを見ていると、フッと動いているように見えて
 しまうような気もします。。。

 それと、最近お友達と「竜」のお話をしていて、なぜ竜はああいう形なんでしょう。。。
 なんて話題が出ていましたが。。。
 思い出しました。。。なんか。。。グッドタイミングだなぁ。。。(笑)

 以前、別のブログで「レイライン」のことを書いたことがありましたが、大地を
 流れるエネルギーと関係していたのですよね。。。

 その記事は、「余談」のところにいちおコピーしておこうかな。。。


 それと、これはまた別の本に書いてありましたが。。。
 中国ではその昔。。。
 風水の達人のことを、「龍を操る人」と呼んでいたそうです。。。


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個別記事の管理2008-12-15 (Mon)
 以前、ダンスのレッスン後、一緒にレッスンをしていた人のひとりにいきなり。。。

 「あの!!あなたのこと、これからアンナマリアって呼んでいいですかっっ??」

 ・・・と突然。。。なんだかすごい勢いで聞かれました。

 その人と、初めて交わした会話がそれです。。。(笑)


 その時は時間がなくて、あまりたくさんお話出来なかったのだけれど、
 その後、先生のサロンコンサート後のパーティーの席で、あれはどうして??と聞くと。。。
 
 
 「あなたはなんだか、アンナマリアって感じだから^^
  これから、アンナマリアって呼ぶことにするね~」

 ・・・と、言われたのでした(笑)


 アンナマリア???^^;;


 その人に、アンナマリアってどんな人?と聞いたら、「よく解らないけど
 そういうイメージなの。」という、?????な答えが。。。

 その人は、先生にも「ね、先生、アンナマリアって感じだよね!」なんて振ってたけど、
 そうしたら、先生まで「あぁ。。。そうね。。。」なんておっしゃるものだから。。。
 「ほら~~、先生も納得してる!アンナマリアに決定!」。。。と。。。(笑)

 そういうことになってしまいました。。。



 ・・・という、そんなこともすっかり忘れていたのだけれど、最近、
 それを思い出すようなことがありました。。。



 今読んでいる本は、ケルトの地。。。ブルターニュ地方の旅物語なのですが、
 その中に、モルビアン県のサン・タンヌ・ドーレという町の「パルドン祭」の
 お話が出てきます。。。

 このお祭りはカトリックのお祭りで、この地方ではとても大きな、有名なお祭り
 なのだそうですが、それは、その聖人に由来するからなのだそうです。。。

 その聖人とは。。。聖アンナ。。。
 
 イエス・キリストのおばあちゃん。。。


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 カトリックは、イエスよりマリアを崇拝する傾向が強いのですが、ブルターニュでは、
 マリア信仰よりも、このアンナを崇拝する、アンナ信仰の方が根強いらしいです。。。

 彼女はブルターニュの守護聖人と言われていて、サン・タンヌ・ドーレというのは
 「オーレの聖アンナ」。。。「聖アンナを祀る村」という意味なのだそうです。。。

 アンナがブルターニュ出身。。。というびっくり説まであったりするそうで。。。
 けれど、マグダラのマリアがイエスの死後、ブルターニュに渡った。。。なんて
 お話もどこかで聞いた事があったから、もしかするともしかするかもしれないですよね。。。

 ブルターニュには、なにかあるのかもしれません。。。

 ちなみに、アンナという名前は、ヘブライ語で「恵み」や「恩寵」を意味する
 ハンナ「Hannah」に由来します。。。

 でも、ブルターニュのアンナ信仰は、キリスト教の聖人だから。。。という理由
 だけではなさそうです。。。
 
 古代ケルトの人達にとっては欠かせない女神アーニャ。。。
 アーニャは、神々の祖と言われ、豊穣と冥界を司る大地母神です。
 
 どうやらそのアーニャと聖アンナが、ケルトの地ブルターニュでは、
 いつしか同一視されるようになったようです。。。

 余談ですが。。。
 ロシアでは「アンナ」という名前は、「アーニャ」というニックネームで呼ばれる
 そうですよ。。。


 それに加え、「アンヌ・ド・ブルターニュ」という、かつてのブルターニュ公国の公女。。。


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 死ぬ間際まで祖国への愛を貫き通したアンヌへの、ブルトン人のすさまじい
 忠誠心と憧憬が、このアンヌまでもを聖アンナと同一化させていき。。。

 この地のアンナ信仰は強くなっていったみたいです。。。 


 そんなことを本で読んだ翌日。。。
 昨日ですが、電車の中で、いつも使っている化粧品のカタログをパラパラと
 めくっていると。。。

 そこに載っていた新商品のお知らせ。。。
 「新しいフェイスマッサージオイルには、オレンジフラワーの精油が使われていて。。。」
 なんて書いてあったのですが。。。

 オレンジフラワーって。。。一般的には「ネロリ」と呼ばれることが多いのですが、
 このネロリという名前って、イタリア、ネロラ公国の公妃、
 「アンナマリア」にちなんでいる。。。と。。。


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 タイムリーですよね。。。

 公妃アンナマリアは、この香りをとても愛していたそうです。。。
 
  「17世紀の実在の人物ネロラ公妃アンナマリアが好んで身につけたことにより、
  上流階級の人々の間に広まったネロリ。イギリスの故ダイアナ妃もネロリを愛用し、
  精油を数滴落とした水で洗顔していたことが知られています。」

 
 もともと彼女は、フランス人みたいで。。。
 1675年パリを遠く離れ、この山の中のネロラ公国に嫁いできたのだそうです。。。
 


 ・・・というわけで、アンナマリアが気になっていろいろネットサーフィンしてみましたが、
 この名前は、ヨーロッパの方ではポピュラーだったのかな?
 なんて思ってみたり。。。

 モーツァルトのお母さんの名前も、アンナマリアでした。。。


 201104091532142f1.jpg


 アンナマリアって。。。

 これはきっと、イエスのおばあちゃんとお母さんの名前を合わせた。。。
 彼女達に憧れて、そしてあやかりたい。。。と。。。
 そういう願いが込められて生まれた名前なのかもしれませんね。。。
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