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個別記事の管理2011-09-23 (Fri)
 さて、、、
 待ちに待ったデアゴスティーニのこのシリーズが
 いよいよ始まりました。

 日本では「ディアゴスティーニ」と呼ぶ人が多いですけど、
 本当は「デアゴスティーニ」なのですよ。

 デアゴスティーニは、イタリアの出版会社です。

 元々は、イタリアの地理学者であったジョバンニ・デアゴスティーニが、
 世界地図の普及を目的に1901年に設立した地図研究所だったそうです。


 バレエのDVDは数限りなくあり、観たいものもものすごくたくさんありますが、
 国内版ですと、4000円とかそれ以上するものも多くありますし、なかなか
 観たいものすべてを揃えるのは難しいと思っていたところに、このシリーズは
 とてもありがたいです。

 テレビも地上デジタル化され、その画質がどんどんよくなっていくなか、
 古い映像の画質はやはりちょっと見劣りしてしまうということもありますが、
 それでも、年数が経過するうちにこういったものもひとつの「味」と
 なっていくのだろうな。。。なんて思います。


 このコレクションの初回、スタートに選ばれたものは、パリ・オペラ座の
 「白鳥の湖」。


 
バレエDVDコレクション 創刊号 (白鳥の湖) [分冊百科] (DVD付)バレエDVDコレクション 創刊号 (白鳥の湖) [分冊百科] (DVD付)
(2011/09/13)
不明

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 オデットは、アニエス・ルテステュ、王子はジョゼ・マルティネズ。
 ヌレエフ版でした。

 実は私は、ヌレエフ版の白鳥を観たのはこれが初めて。

 見慣れないせいか、まだ違和感があったりもしますが、、、
 繰り返し観ていくうちに、その良さを発見していくことが出来るのだろうなと
 期待しつつ。。。

 ヌレエフの世界は、以前やはりオペラ座の「ロミオとジュリエット」で
 少し触れたことはあるのですが、なんというのでしょうね。。。

 ちょっとネガティブ?な匂いを感じたりもします。
 私は、、、ですけれども。

 ヌレエフの白鳥の物語は、悲劇中の悲劇、、、のような終わり方をします。
 そういうところからも、いろいろ思ってしまったのでした。


 現実の残酷な部分をあえて強調して、物事を深く考えさせようとする
 意図を感じる、というか。
 まぁ元々、芸術家というものは、多かれ少なかれそういう
 気質みたいなものあるような気はしますが・・・

 彼はロシアから亡命をした人ですが、故郷を捨てるということは、
 それなりの理由があったのでしょうし、いろいろと世の不条理を
 感じるような経験を多く体験したのではないのかな、、、
 なんて想像したりもします。

 そういった数々の体験から、ヌレエフが世界を眺める視点が
 形成されていき、その世界観や彼が周りに伝えたいメッセージ、
 魂の訴えのようなものが、その作品の中にきっと現れているのでしょう。

 それをこれからじっくり、堪能していきたいと思っています。


 私が今まで観た白鳥の中で、一番素敵だったのはやはりロシアの
 スヴェトラーナ・ザハロワです。
 白鳥は、私の趣味ではやっぱり、ロシアだなぁ。。。なんて思います。

 アニエス・ルテステュのオデットも、ジョゼ・マルティネズの王子も、
 なんだか少し「大人」すぎるような感じがしてしまって。
 エレガントな気品漂うオペラ座の舞台は、やはり古典より
 現代物の方が好きかな。

 ルテステュの椿姫なんて大好きですし。

 この舞台の中で光っていたのは、きっと多くの人がそう感じたと
 思うのですが、ロットバルト兼家庭教師役のカール・パケットでしょう。
 ある意味、王子より目立っていました。

 そうそう、、、
 その王子役のジョゼ・マルティネズはつい先日、オペラ座を
 引退しましたね。

 彼自ら振付した作品「天井桟敷の人々」の主役バティストを
 最後の舞台で踊ったそうです。

 彼自身がこの役を踊るのは、これが最初で最後だったそうですから、、、
 いつか、この舞台も映像で観てみたいものです。


 今回の白鳥の元のDVDはこちらです。


 
パリ・オペラ座バレエ団 白鳥の湖(全4幕) [DVD]パリ・オペラ座バレエ団 白鳥の湖(全4幕) [DVD]
(2008/06/18)
パリ・オペラ座バレエ団

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