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個別記事の管理2013-06-22 (Sat)
 東京ステーションギャラリーにて、、、
 『エミール・クラウスとベルギーの印象派』展を観てきました。


 エミール・クラウスとベルギーの印象派


 エミール・クラウスは、ベルギー印象派の先駆的存在です。

 最初は彼も写実主義だったようですが、次第にパリの印象派の
 影響を受けるようになりました。


 リュミニスム(光輝主義)の画家・・・

 
 彼は、絵の中で光を再現することを追及していたようです。



 ・・・と、以前の日記でも書きましたが、彼は、私の大好きな画家の
 一人です。


 Emile Claus


 そのエミール・クラウスの展覧会が東京で開かれるというので、
 大喜びで行ってきました。

 こんなに素晴らしい画家なのに、これまで日本では、彼の展覧会は
 開かれたことがなかったそうです。

 数年前、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された
 『フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて』という展覧会の中で、
 彼の作品が数点紹介されていたのを覚えていますが、その時は見逃してしまって
 とても残念に思っていたところでしたので、今回、彼の実物の絵が観れたことは、
 私にとって、とても嬉しいことでした。


 エミール・クラウスの絵については、このブログでも以前何度か書いたと思います。

 その時も書きましたが、、、
 彼の描く絵は、観ているとどれもみんな眩しく感じるのです。。。

 さすが、光を追求した画家さんなだけあるなぁ。。。と思いながら、
 観ていました。


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  『昼休み』エミール・クラウス 1887年~1890年頃


 この絵は、今回の展覧会では『昼休み』というタイトルがついていて、
 英語でも『The Midday Rest』となっているのですが、以前テレビで
 観た時は、『籠を持つローゼケ』と紹介されていました。


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  『そり遊びをする子どもたち』 エミール・クラウス 1891年


 この絵も、以前の記事で取り上げています。

 でもこの絵、実物は148.5×205.0㎝と、とても大きな絵でした。
 色も、以前テレビやネットで観たものよりも、もっとピンクが強かったです。


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  『野の少女たち』 エミール・クラウス 1892年頃


 エミール・クラウスは弟子の日本人画家に、キャンバスは必ず、光にむかって
 立てるように、、、と指示していたそうです。

 そうすると、モデルとなる対象物の背後から光が入ることになるので、
 逆光になるってことですよね。。。

 この絵もそんな感じで、少女たちの背中には明るい陽射しが当たって
 いるのだなぁ。。。と、感じさせられます。。。


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  『晴れた日』 エミール・クラウス 1899年


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  『日の当たった木』 エミール・クラウス 1900年


 これもまた、以前の記事で取り上げたことがありましたが。。。

 以前も書いたように、この絵はなんだかすごい。。。
 テレビで観た時もそう感じましたが、実物はさらに迫力がありました。


 今回の展覧会は、印象派、、、ということで、エミール・クラウス以外にも、
 モネやシニャック、それからピサロの絵などもあり、なんだかすごく良かったです。
 あとは、クラウスに師事した日本人画家、太田喜二郎と児島虎次郎の絵も
 数点ありました。


 会場はとても綺麗で、そしてあまり混雑もしていなくて、、、
 とてもいい感じで、気分よく鑑賞することが出来ました。

 あのギャラリーは、なんだか味があっていいです。。。
 お気に入りになりそう。。。


 そして、、、
 個人的にとっても嬉しかったのは、そこに大好きなフランス人画家、
 アンリ・ル・シダネルの絵もあったこと!

 思わず、「わぁ。。。」と、喜びの声をあげてしまいました。


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  『黄昏の古路』 アンリ・ル・シダネル 1929年
 

 シダネルの絵は、以前、軽井沢のメルシャン美術館で観たことがあり、
 その時、大のお気に入りになった画家で、以前の記事でも書きました。


 そうでした。。。
 シダネルの絵は、少しづつ取り上げていこうと思っていたのですが、、、
 好きすぎて大切にしすぎて。。。

 結局そのまんまになってしまっていましたね。。。


 シダネルの絵は、、、
 多く絵がそうなのですが、家の窓から漏れてくる明りがとても温かい感じで、、、
 幸せな気分にさせられます。


 今回の展覧会。。。
 エミール・クラウス、アンリ・ル・シダネルと、好きな画家の絵を一度に
 観ることが出来て、大満足でした^^


 
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