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アトラハシス叙事詩 (メソポタミア)

 06,2010 12:46
 1862年、英国聖書考古学会でイギリス人考古学者の
 ジョージ・スミスさんが、「旧約聖書」の「創世記」に
 出てくる「ノアの箱舟」の物語にそっくりな「洪水神話」が、
 旧約聖書よりもはるか昔のメソポタミアの粘土板に
 刻まれていたことを発表し、大騒ぎになったそうです。。。

 スミスが発見した粘土板は、「ギルガメシュ叙事詩」の
 物語の中の一部で、それはアッシュールバニパル王
 (アッシリア王)の書庫の中にあった一枚でした。。。

 王は、当時からしてみても遠い昔であったシュメール時代や
 バビロニア時代の粘土板などを収集していたのですね。。。


 201004061500475dd.jpg
  *楔形文字で刻まれたギルガメシュ叙事詩の粘土板
   (ニネヴェで出土)


 「メソポタミア」というのは、ギリシャ語で
 「2つの河の間」という意味なのだそうです。。。

 2つの河というのはもちろん、ティグリス・ユーフラテス河の
 ことでそこは、今日のイラクあたりを指します。。。

 メソポタミア南部。。。
 すなわち両方の河の下流域の土壌は肥沃で、だいたい紀元前
 5000年頃から、この地で人々が生活していたようです。

 ウラル・アルタイ語族と同じく膠着語に属するシュメール語を
 話す民族が、この地に移り住むようになったのは、紀元前
 3500年ごろだと考えられているようですが、彼らが一体
 どこからやってきたのかは、ハッキリ解っていないそうです。。。

 ここで彼らは、人類史上初の都市国家と文明を築きます。。。
 これが。。。

 「歴史はシュメールに始まる」

 ・・・といわれるゆえんですね。。。


 2010040615213934a.jpg
  *ウルのジッグラト(発見当時)


 古代から流れが早く。。。
 凶暴で荒々しい河だったティグリス・ユーフラテス河は
 たびたび、下流域一体を飲み込んでしまうような
 大洪水を起こしました。。。

 この地で、「ノアの箱舟」の原型となる洪水神話が
 生まれたのも。。。なんだか解るような気がしますね。。。


 メソポタミアにはギルガメシュ叙事詩のほかにも
 同じように洪水神話を記した物語があります。。。

 「アトラハシス叙事詩」

 です。。。


 この「アトラハシス」という響き。。。
 ちょっと「アトランティス」に似ているような
 気もしたりして。。。


 20100406151925b86.jpg
  *ウルのジッグラト(現在)





 「アトラハシス叙事詩」

 世界が創造された後、アン、エンリルおよびエンキが
 それぞれ独自の領域、つまり天、地上、死の国と海
 (nether-sea)を支配していた頃、若い神たちが、
 最高神エンリルに対して反乱を起こした。

 理由はエンリルに命じられた、水路を切り開いたり、
 神々たちの食糧をつくる農業労働の苛酷さに
 耐えかねたためである。

 若い神たちは、リ-ダ-を選んでエンリルと対決すべく、
 エンリルの神殿へ押し寄せた。

 エンリルは恐怖に震え上がり、彼のミニスター
 (彼のオフィスの長官であろう)の後ろに隠れ、
 助けを乞う始末だった。

 その後、問題の解決のため神々の集会が持たれ、
 事態が沈静化すると、エンリルは反乱者のリ-ダ-の
 死刑を要求した。

 しかしアンをはじめ、集会のメンバ-たちはエンリルに
 反対した。

 アンに至っては、反乱者たちにも一部の利があると
 主張する始末だった。

 会議は袋小路に陥った。そこで知恵の神、エンキの意見が
 求められた。エンキは、若い神々の苦役を代行させるため
 人間を創造することを提案した。

 神々は喜び、エンリルも渋々実行するよう命令を下した。

 そうして、地球上で最初の人類が生まれ、シュメール語で
 「混ぜ合わされた物」という意味の「ルル」と呼ばれるように
 なる。

 アヌンナキの体からは、テマエ(記憶を保存する物)と
 シル(精子を意味する)という二つの聖なる物質が採取され、
 猿人からは卵子が採取され、清められた容器の中で混ぜ
 合わされ、それは鋳型に移され一定期間待った後、
 「誕生の神」アヌンナキの女性の子宮に戻され、人間が
 誕生する事になる。 

 アッカドの古文書では、アヌンナキの女性科学者
 ニンハルサグは、月を数えて10番目の月になっても、
 出産しなかったので、器具を用いて子宮を開き、胎児を
 取り出したとされている。  

 ニンハルサグは、新しく生まれた胎児を高く差し上げ、
 喜びに打ち震えながら叫んだ。

 「私は創造した! わが手は創造をなしとげた!」

 アヌンナキと猿人の交配種である地球人は帝王切開で
 誕生したのである。

 しかし、このやり方では、人間を創るのにアヌンナキ女性の
 苦労は大変な物になるので、エディンで人間に子供を
 生ませる能力をつけさせ、南東アフリカのアブズに移動させ、
 人間は南東アフリカのアブスで、最初に増殖する事になった。

 大洪水の前に王権が天から下され、最初の都市エリドウが
 築かれ、これ以降は神のアヌンナキが人間と交わった
 結果の半神半人の王が治めるようになる。 

 ウルクのギルガメッシュ王も、自分は、2/3は神、1/3が
 人間であると記されている。


 その後、約1200年以上が経過し、人間の数が膨れ上がった。
 するとエンリルは、人間たちが発する騒音で眠れなく
 なったので、人間たちを減らす決定をした。

 エンリルは病気の神に命じて、疫病をはやらせることに
 した。

 人間に同情的だったエンキは、人間の王、アトラハシスに
 命じて病気の神にのみ捧げ物をするようにアドバイスした。
 その結果、病気の神は仕事を止めてしまった。

 エンリルは今度は天候の神、アダドに命じて雨を降らせない
 ようにし、また別の神に飢饉を起こさせようとした。

 しかしこの時もエンキが介入し、エンリルの命令を無効に
 してしまった。

 人間の数はさらに増えた。

 そこでエンリルは、大洪水を起こして人間を全滅させることにし、
 エンキを含む神々に計画を人間に漏らさないよう誓わせた。

 しかしエンキは、誓いには背かないよう、
 葦でつくった小屋の壁越しに独り言を言うことにより、
 アトラハシスにその計画を知らせた。

 お蔭で、アトラハシスは大きな舟をつくって大洪水を
 生き延びることができた。

 この時点になると、最初はエンリルに従っていた
 母なる女神たちも、捧げ物が少なくなってきたため、
 エンリルに不満を抱くようになった。

 そこで、エンキは問題を解決するために、
 人間社会に秩序と文明をもたらすことにより、人口を
 制限することにしたのである。


 ※アン=アヌ、エア=エンキ(水と大地の神様)

 ※シュメールのギルガメシュ叙事詩に出てくる洪水神話では
  洪水を免れる人の名は、「ウトナピシュティム」に
  なっている。。。

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