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詩のように書く、物語を書く

 09,2011 00:50
 マダム・ニジンスキーと河合さんとのエピソードが知りたくて
 購入してしまったこの本ですが。。。


 
未来への記憶―自伝の試み〈下〉 (岩波新書)未来への記憶―自伝の試み〈下〉 (岩波新書)
(2001/01/19)
河合 隼雄

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 河合さんのアメリカやスイス留学時代のいろいろなエピソードが
 載っていて面白いです。

 どうやらこの本は「書いた」のではなくて、目の前に聞き手の
 人がいて、その人に河合さんが「語った」ことをそのまんま
 文章にしたものらしく。。。
 だから、スラスラと読みやすいのですね。

 
 とても気に入ったところがあったのですが。。。

 河合さんがユング研究所で資格をとる時に、試験のひとつとして
 論文を書くことになった場面があって、その時彼は、
 「日本神話」をテーマにそれを書くことを決めたんですね。

 それをマイヤーさん(ユングの高弟だった人)に話すと彼は
 河合さんに「それならケレーニイに会いなさい。」と言って
 早々に会う段取りをしてくれちゃうんです。

 ケレーニイという人はマイヤーさんのお友達だったそうなのですが、
 河合さんにとっては「大先生」みたいな人だったので、彼は
 かなり恐縮したんだそうです。

 そして、実際に会った時、河合さんはケレーニイさんに
 自分のアイデアなどをいろいろ話したのですって。。。
 するとケレーニイは、、、

 「あなたは詩を書きますか?」

 と聞いたそうです。
 河合さんが「詩はぜんぜんわかりません。」と答えると、、、

 「文献はあまり読まなくてよろしい。日本の神話を繰り返し繰り返し
  読みなさい。
  何度も何度も読んでいたら、あなたの心に自然に詩が生まれてくる。
  それを書いたら、それが最高の論文である。」

 ・・・と、そうおっしゃったのだそうです。


 私は、、、
 ケレーニイのこの言葉にものすごくものすごく。。。
 共感してしまったのでした。

 心の中にあるものを「言葉」というツールを使って表現する
 のだとしたら、それは「詩」。。。という形が一番。。。

 そう感じているからです。

 心に浮かんだものを無理矢理ちゃんとした文章にしようとすると、
 どんどん、、、どんどん。。。
 違う方向に走っていってしまうような気がするの。。。

 よけいな言葉を重ねれば重ねるほどね。。。 

 詩って。。。
 頭では解らなくても、なんていうのかな。。。
 エネルギーレベルでかなり直接伝わってくるものだと
 感じています。。。


 けれども、河合さんは詩が書けないから、代わりに物語りと
 いう形を通していろいろ書いてきたのだそうで。。。
 物語りも、確かに似たような効果がありますよね


 ケレーニイの著作は、そういう形で書かれているそうでね、
 だから文献学的には批判されることが多いのですって。

 もったいないね~

 近いうち、彼の著作を読んでみたいな。。。と思いました。

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