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アトランティスの記憶Ⅶ

 12,2011 15:06
 Mは水の国の王とかなり近しい関係にあった人でしたから、その頃の
 緊急会議には出席していたはずでした。

 けれども、幼馴染のLunaに会う時は、そういった緊迫感を漂わせることは
 決してせず、いつもLunaを安心させていました。

 Lunaは水の国に戻ってきても相変わらずでしたので、緑の国にいた時と
 同じように、兄弟子にしょっちゅう叱られていました。

 兄弟子に怒られるとMのところに行って、神殿の屋上で夕日を
 眺めながら慰めてもらう。。。

 そういうことが、Lunaにとっては常でした。

 当時、人に想いを伝える方法は、言葉だけではありませんでした。
 互いの額と額を合わせると、意思を伝達することが出来たのです。

 なので、大事なことはそういう方法で伝えあうことが多かったようです。

 
 そんな、一見平和な日々を過ごしていたLunaに、ある日ある決定が
 告げられました。

 そしてその時、Lunaは初めて、アトランティスに危機がせまっている
 ことを知ったのでした。。。


 当時のアトランティス人は、現代人には理解できないような未知の
 科学知識を持っていました。

 もっと人の意識の力。。。そういったものと直結した技術を使用していたようです。
 
 そして、そういった「手法」というものは、もっと古代の霊的に目覚めていた
 時代から受け継がれてきていたものでしたが、当時のアトランティス人達は
 その頃に比べると、なぜか霊的には堕落してきてしまっていたようです。

 超能力的なものは、まだある程度当たり前のようにあった時代でしたが、
 当時の一般の人達が、宇宙の本質をきちんと理解していたかというと、
 きっと、もうそうではなかったのかもしれません。。。

 そういった意識レベルのアトランティス人達が、そのテクノロジーを扱う
 ということは、大変危険なことでした。

 そのテクノロジーを使えば、物質化や現実化が簡単に起こせてしまう
 からです。。。


 ある時から眠り始めてしまったアトランティス人達の中に生まれた
 悪想念によって、そのテクノロジーは暴走し、近い将来、天変地異を
 呼び起こしてしまうだろうということを、王達は予期していました。

 だから王であるマスター達は、常々アトランティス人達に
 正しい生き方というものを伝え続けてきていたのです。 

 けれども、そのマスター達にも理解しきれていないことがありました。

 そこには同時に宇宙の計画があり、人類の魂のステップアップのために
 アトランティスという文明の崩壊は、避けては通れない道であった。。。
 
 その部分を、王達でさえ、最初は見逃していました。

 なのでそれを、人間の力で無理矢理捻じ曲げようとしてしまったのです。
 文明をそのままの形で、なんとか維持しようとしてしまいました。

 そのことがかえって、より多くの悲劇を呼びました。

 Mもその被害者の一人です。。。
 彼はある実験に参加し、大怪我を負ってしまったことがあるのです。


 王達が、アトランティスが背負ったその運命をハッキリと悟ったのは、
 それからしばらくあとのことでした。


 Lunaのように元々の職業が巫女であった人や、一般の人の中でも
 特に能力が強かった人達が国中から集められ、彼らはある島に送られました。

 そこは、水の国からは遠くはなれた島でした。


 その島には緑の草原が広がり、いつも風が吹いていました。
 紺碧の海が下に広がる断崖絶壁。。。

 その崖の近くに、白くて高い塔が立っていました。


 450px-Cliffs_of_moher.jpg


 その塔の中で、そういった人達は強制的にある訓練に
 参加させられました。

 高次元のレベルにアクセスし、近い将来起こるかもしれない
 天変地異を避けられるように、エネルギーレベルで働きかけをするためでした。

 そのために彼らは、自分達のエネルギー体を強化し、体外離脱や
 テレポーテーションの能力を伸ばす訓練を強いられました。


 Lunaも含め、塔で修行する人達は、みんな一様に悲しそうでした。

 訓練自体が辛いものだったわけではありません。
 当時の人達には、元々そういった能力は多少なりともありましたから。

 何が悲しかったかというと、そこにいる人達は、自分達が生きて
 再び故郷の地に戻れないだろうということを、なんとなく悟って
 いたからです。

 みんな心の底では「帰りたい」と思っていましたが、「国の滅亡を
 防ぐため」と言われたら、協力しないわけには行きませんでした。
 

 Lunaもよく、その草原で風に吹かれながら故郷を思い、
 悲しい気持ちで海を見つめていることがありました。

 けれども悲しかったのは、故郷に帰れないという理由だけでは
 ありませんでした。


 彼女がこの場所に来ることは、王やごく一部の側近以外には
 知らされていませんでした。
 これは、極秘のプロジェクトだったからです。

 巫女の王女はそれを知っていましたが、Mや兄弟子達には、
 何も知らせることなく、Lunaはここにやってきたのです。

 海の向こうに想いを馳せると、彼女は時々、その兄弟子の
 怒りの波動を感じとることがあり、悲しくなるのでした。

 そして緑の国の王も、Lunaがいなくなった本当の理由を、
 彼に伝えることはしませんでした。

 なぜなら、そうすることによって彼にカルマを作ってしまう事を
 マスターは理解していたからでした。


 そのプロジェクトのために、あちこちで人が行方不明になる
 事件が頻発して、アトランティス中に不穏な噂が流れはじめました。
 そしてその噂に尾ひれがつき、一時期、国中がかなり混乱したりも
 しました。



 塔の立つその草原の向こうには森があり、森の奥には小さな
 小川があるのですが、その小川の近くにはLunaの、誰にも秘密の
 お気に入りの場所がありました。

 彼女は時間が出来るとよくその森に出かけていき、そこでひとり
 瞑想することが好きでした。

 それが、当時の彼女の唯一の息抜きでした。。。

 その頃Lunaは、おそらく20代前半くらいです。。。


 luna.jpg

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