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時間単位で変化するもの

 03,2013 09:31
 
洞窟のなかの心洞窟のなかの心
(2012/08/02)
デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ

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 こちらの本では、三つの時間単位が紹介されています。

 ひとつは、1万4000年前~1万3000年前。
 その時間単位で生きていた人々が、どういった思いで洞窟を利用していたかと
 いうことが書かれていますが、それは、現代の科学的な発見や検証の結果などを
 もとに浮かび上がった、著者の「想像の物語」です。


 次の時間単位は、西暦1660年。場所はフランスのニオー洞窟。

 その時、リュバン・ド・ラ・ヴィアルという人が仲間とこの洞窟の中に入り、
 そこで、洞窟壁画を見つけていたのだそうです。

 しかし彼は、この壁画に対して何の価値も見いだせなかったようです。

 この壁画はおそらく、自分と同じように洞窟探検に来た誰かが描いた
 ものだと思い込み、その壁画のすぐそばに、自分自身のサインを刻んで
 いったようです。

 現代人でも、旅行先で建物の壁などに自分の名前を書きこんだりする人が
 いたりしますが、きっとそれと同じような気持ちで、彼はそこに自分の名前を
 刻んだりしたのでしょう。

 
 今聞くと、「人類の遺産になんてことを~(汗)」なんて思ったりもしますが、
 当時の人達の意識のなかには、「先史時代」という観念自体がどうも、
 なかったようなのです。

 その当時を生きる人たちも、現代の私たちと同じように、
 「人類の起源を知りたい」という強い思いは持っていたようです。

 それは、今も昔も変わらない、人類共通の思いです。。。

 しかし、当時のヨーロッパでは、その大多数の人達が聖書の創世記。。。
 「この世界は神によって創られた」というあのお話を、かなり真面目に、
 本気で信じこんでいたようです。

 こちらの本によると。。。

  
 大主教ジェイムズ・アッシャー(1581-1656)によれば、この奇跡の出来事は
 紀元前4004年に生じた。主教ジョン・ライトフットは後にアッシャーの計算を
 さらに洗練させて、天地創造は、紀元前4004年10月23日の朝9時に起こった、と
 公言した。

 天地創造の日取りとケンブリッジ大学の学年暦開始とが、なぜかぴったりと
 重なり合うという幸福すぎる偶然は、当時の人々によっても諸手を上げて
 受け入れられるものではなかった。
 
 それでも、人類の歴史はそれほど古くない時代の、ある瞬間に奇跡的に
 開始されたのだと、ほとんどの人が信じていた。



 とのことで。。。


 アッシャーの年表


 地球の歴史が、ほんの6000年って。。。

 ・・・と、今を生きる私たちは誰もがそう思うと思いますが、
 当時の人達は、特に真面目に聖書を文字通りに信じていた人達は、、、
 こういう風に、考えていたのですね。。。

 そして、それがひとつの、「一般常識」のようになっていた。。。

 ですからある意味、、、
 当時は、本当に「たった6000年の歴史しか持たない地球」というものが、
 そこにあった。。。ということです。


 そう思うと、今私たちが「常識」だと思っていることも、、、
 この先絶対に変化しないとは、誰にも言いきれないことで。。。

 その最後の最後の結末、、、最終的に行きつく形というものを知っているのは、、、
 多分、ファーストソースだけ。。。ということなのだろうと、
 そんな風に思っていたりします。


 当時の、そういった「世界観」で生きていたリュバン・ド・ラ・ヴィアルが、
 たまたま見つけたその壁画にほとんど何の価値も見いだせなかったことは、
 彼が愚かだったということでは決してなく、それは、当時を生きていた人
 としては、当たり前のことでした。

 著者のルイス=ウィリアムズさんは、ド・ラ・ヴィアルは、
 「目の前の壁画をまったく見ていなかったということになる。」と言っていますが、
 本当にその通りで、でもその時は、それでよかったのだとも思います。

 当時を生きる人達には、先史時代の観念というものは、
 まだ必要なかったのだと思っています。


 まだ、その時期が来ていなかった。。。ということなのでしょう。。。


 「ダーウィンの進化論」という、新たな世界観が人類の中に現れるのは、
 ド・ラ・ヴィアルがこの壁画を発見した時よりも、ずっとあとのこと
 だったのですから。。。


 種の起源


 ダーウィンの進化論については、いつかまた触れたいと思っていますが、
 これは、当時としては、かなり異端的、冒涜的な考えだとして、
 世間からの向かい風もとても強かったと思います。

 それがいつしか、「常識」として人々に受け入れられていくようになりました。

 ただ、今でも一部の、特にスピリチュアル系の人々の中では、
 この進化論は、実は間違った考えだと再び言われるようになっていたりして。

 このあたりについても、いろいろと思うことがあったりします。
 
 
 さて。。。
 もうひとつ紹介されている時間単位は、1994年のことで、つい先日まで
 世界最古の洞窟壁画とされていた、ショーヴェ洞窟が発見された時間です。

 そのことが書かれている部分は、以前もここで抜粋を載せたことがあったと思いますが、
 もう一度、少しだけ。。。

 
 後に彼らは、このときの経験をこう回想している。


 「広大な空間にぽつんと投げ出され、私たちは手もとの弱々しい
 ランプの光に照らされながら、奇妙な感覚にとらわれていました。

 すべてはとても美しく、とても新鮮で、それは信じられないほどです。
 ここでは時間が消滅し、まるで私たちと眼の前にある絵画を描いた作者とを
 隔てている何万年もの時間は、もう存在していないかのようでした。
 彼らがたった今、そうした傑作を完成させたかのように感じられました。
 そのとき突然、私たちは侵入者であるような気がしてきたのです。

 深い感動の思いに浸りながらも、ここにいるのはけっして私たちだけではないという
 感情が襲いかかってきたのです。彼ら芸術家の霊魂が、私たちを取り囲んでいる。
 そう、私たちは彼らの安息を邪魔していたのです。」



 ここでいう「彼ら」とは、発見者のショーヴェたちのことです。

 先日観た『忘れられた夢の記憶』という映画の中でも、スタッフの人が
 これと同じようなことを言っていました。

 彼らも洞窟の中で壁画を前にした時、ショーヴェ達と同じような感覚に
 襲われたらしいです。。。


 
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 今を生きる私たちは、今持っている様々な知識や常識によって、
 「これは先史時代の人類が遺した壁画」だということを、事実として
 受け入れています。

 それが、共通認識となっています。

 そういった共通認識を持ったうえで、この壁画を眺めると、、、
 人は、こういう感覚を体験できるようになる。。。ということですね。

 17世紀という現実を生きていた、ド・ラ・ヴィアルも、素晴らしい
 壁画を目の前にして純粋に感動することは出来たかもしれませんが、
 それは多分、今を生きている私たちとは違った種類の感動だったのでは
 ないのかな。。。なんて想像します。。。


 少し話はそれますが、ショーヴェ洞窟でその洞窟壁画を目の前にした
 人達の気持ちは、『エンシェント・アロー・プロジェクト』のお話の中、
 ネルダ博士がWM遺跡の中で壁画を目の前にした時の気持ちと、
 とてもかぶるのです。。。私の中では。

 ネルダ博士は確か、、、
 遺跡に夢中になっているうちに、ふと、自分が遺跡の中でたったひとりに
 なっていたことに気づき。。。

 その時ふと、壁画が動いたように感じ、そして、誰もいないはずの
 この遺跡の中に、自分以外の何者かの気配を感じたと。。。

 そんなような描写があったと思ったのですが。。。


 『忘れられた夢の記憶』の映画を観た時、、、
 ネルダ博士の気持ち、、、というか、その感覚というものが、
 なんとなく、実感として解ったような気がしたのでした。。。


 ショーヴェ洞窟は、何万年も前に岩石の落下により、
 その入口は閉じられてしまっていました。

 それ以来、誰もそこに入ることは出来なくなり、次第に
 その洞窟の存在は、人々から忘れ去られていきました。

 でもそこに描かれた壁画は、、、、
 長い間ひっそりと、そこに眠っていました。。。
 誰にも気づかれることなく。。。

 そして、完全に密封されていたことにより、その太古の壁画は、
 とても良い状態のまま、保存されることとなりました。。。

 
 まるで、天然のタイムカプセルですね。。。
 

 ある時、また「自然の偶然」により、新たな入口が開かれたのでした。

 まるで地球が、、、


 「それはここにありますよ。。。
  そろそろ、見つけてもらう時期が来ましたよ。」


 ・・・とアピールしているかのように。


 チベットでは、埋蔵教というものは、それが必要な時代になると
 自然と発見されるものだ。。。と言われているそうです。

 なるほどなぁ。。。って思いますよね。

 素晴らしく、、、全ては完璧。。。


 その地球の呼びかけに誘われるように、ショーヴェさん達はここに
 やってきました。

 彼らがおそるおそる中に足を踏み入れてみると、洞窟は、太古の昔、
 そこに生きていた人々が描いた、素晴らしい壁画に満たされていました。。。


 この洞窟には、とても珍しい壁画も描かれていました。。。
 女性の下半身と角を持つバイソン(牛)の頭が繋がって描かれていたのです。

 このモチーフを描いた壁画は、このショーヴェ洞窟以外には
 今のところないのだそうです。


 これは、、、私にとってはかなり衝撃的なことでした。
 もしかすると、古代の女神信仰の元となる種が、、、
 このショーヴェ洞窟の壁画が描かれていた時代。。。
 つまり、3万年以上も前に、もう既にあったのかもしれないからです。

 
 今このショーヴェ洞窟は、保護のために再び閉じられ、、、
 ごく限られた研究者が、限られた期間にほんの少し立ち入ることができる以外は、
 誰も入ることは出来なくなっているそうです。。。 


 20130402225709c28.jpg

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