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アルタミラ洞窟にまつわるお話

 04,2013 09:40
 
洞窟のなかの心洞窟のなかの心
(2012/08/02)
デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ

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 この本には、アルタミラ洞窟発見にまつわるお話も書かれていました。


 人々が「先史時代」というものの存在を意識するようになってから、
 初めて発見された洞窟壁画は、スペインのアルタミラ洞窟壁画でした。

 ドン・マルセリノ・サンス・デ・サウトゥオラという人が、1878年、パリ万博で
 見た動産芸術(ポータブルアート)と、ある先史学者のその芸術に関連した
 議論に感銘を受け、自らもそういった先史時代の動産芸術品を見つけようと、
 スペイン北部海岸の自らの領地内にある洞窟を探検することにしました。

 その翌年1879年、アルタミラ洞窟へと探索の場所を移し、そこで動産芸術を
 探していたサウトゥオラは、今では有名になったバイソンの群像を発見したのだそうです。


 20130225172048fbf.jpg


 
 でも、この壁画を実際に見つけたのは、サウトゥオラ本人ではありませんでした。
 彼は、動産芸術を探すために地面ばかり、下ばかり見て歩いていました。

 その時、彼の5歳の娘マリアが、ふっと上を見上げました。

 そして、そこにバイソンの絵があることにたまたま気づいたマリアは、
 「パパ、見て。」と、サウトゥオラに教えたのだそうです。


 このエピソード、なんだか好きです。
 子供って、何にも囚われていないのだなぁ。。。と、感じさせられます。


 アルタミラの壁画の発見も、当時はいろいろと疑われたようです。

 先史時代の人間は、まだとても原始的で未開人である。。。という、
 そんな先入観に囚われていた意識にとって、まさかその未開人が
 こんなに素晴らしい絵を描けるはずがないだろうという、
 そういった思い込みをはずすためには、だいぶ時間が必要だったようです。

 壁画は偽物なのではないのか?
 実はサウトゥオラ自身が捏造したのではないのか?。。。と。。。

 そんな風に思われたらしいです。

 いろいろあって、最終的には本物だということがようやく認めらましたが、
 娘のマリアも、この一件では、かなり辛い思いをしたようです。

 大変でしたね。。。彼らも。。。

 
 その後、アルタミラの壁画を見たピカソは、、、
 
 「われわれは誰も、こんなふうには描けない」

 ・・・と語ったそうです。

 ああいった、「偉大な画家」と言われるような人が、そんな発言をすれば、
 このアルタミラ洞窟壁画の評価というものは、ますます高くなって
 いっただろうということは、想像するに難くないですね。。。

 面白いです。。。
 人類の物語というものは。。。本当に。。。


 「後期旧石器時代の芸術」というものが、たしかに本物だと認められる
 ようになると、その後数十年にわたって、新しい事実というものが、
 続けざまに次々と発見されていったのだそうです。

 そして、これまで気づかれなかったイメージや、新たな洞窟が
 発見されていき、そこに描かれるイメージの多様性というものが、
 どんどん明らかになっていったようです。


 史上初の発見とされたアルタミラの壁画にはじまり、ド・ラ・ヴィアルが、
 壁画の近くに自分のサインを刻んでしまったあのニオー洞窟などでも、
 それまでまったく気づかれることのなかったイメージ群が発見されていきました。

 でもあとになって振り返ってみると、後期旧石器時代のこうした洞窟芸術に共通する
 多くの特色というものは、壁画研究のはじまりの地となったアルタミラ洞窟の中に、
 ほとんど見て取ることができるのだそうです。

 それだけに、このアルタミラ洞窟は重要なのだ。。。と、本の著者である
 ルイス=ウィリアムズさんは言っていました。


 ここもまた、面白いですね。。。

 たくさんの洞窟が次々と発見され、様々なことが解っていくにつれ、
 実は、最初に見つかった洞窟の中に、既にそのすべてがあったのだ。。。
 ということに気づく。。。という、、、この流れが。。。


 現在は世界遺産に認定されているこのアルタミラ洞窟も、ショーヴェ洞窟と
 同じように、落石によって洞窟の入り口が閉ざされたことにより、
 壁画は封印され、発見当時は、とてもよい状態で保存されていたそうです。

 しかし発見後しばらくの間は一般に公開され、観光名所となっていたため、
 そこに訪れたたくさんの人たちの吐く息や、持ち込まれた微生物などにより
 壁画が傷み始めてしまったことにより、現在ではここも、閉鎖されています。

 その代わり、同じ敷地内に洞窟ごとそっくり同じレプリカを作ったものが、
 アルタミラ博物館として2001年にオープンしたのだそうです。

 アルタミラ洞窟壁画のレプリカは、世界に三か所存在するそうで、
 ひとつはその、現地のアルタミラ博物館。

 もうひとつは、スペインのマドリードにある国立考古学博物館。

 そしてもうひとつは、なんとこの日本にあるのだそうです。


 志摩スペイン村


 ここの、テーマパーク「パルケエスパーニャ」内にあるそうです。


 20130225171330b04.jpg
  アルタミラ洞窟壁画 バイソンの多色画

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