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有角神

 10,2011 12:46
 出エジプト記の中で、モーセは人々が「金の子牛像」を拝んでいるのを
 見て怒っていますよね。

 この金の子牛は、カナンの「バアル神」(その全身のエルだという説も)
 だというお話を、以前カバラの先生に伺ったことがありました。
 「牛」はバアルの象徴なのですって。

 でも私的には、バアルと牛。。。という結びつきはなんとなく
 どこか不自然というか、、、ピンとこなくて。。。

 なのでこの金の子牛は、当時エジプトのメンフィスで崇拝されていた
 「アピス」だという説の方が、なんとなくスッと来ます。

 そのあたりはハッキリしないにしても、どちらにしても
 ヤハウエへの信仰が始まる前の古代の宗教は、「牛崇拝」と
 関わりがあることは確かなのですよね。
 ヒンドゥー教などでは、牛は今でも聖なる動物ですしね。


 この「牛」と何か関わりがあるのではないのかな。。。と
 私が感じているのが、魔女が崇拝する「角のある神」です。

 ジェラルド・ガードナーが興したウィッカでも、女神と共に
 「角のある神」を崇拝しますが、ガードナーが参考にしたのは
 マーガレット・マリー(マレー)の説だというお話もありますし、
 このマリーは、元々はジェームズ・フレイザーの金枝篇に触発された。。。
 などというお話も聞いたことがありました。

 マリーは、魔女達の有角神信仰はとても古く、旧石器時代にまで遡れる。。。
 そう考えたようでした。。。

 
 
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(1995/08)
マーガレット・A・マレー

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図説 金枝篇図説 金枝篇
(1994/10/31)
サー ジェームズ ジョージ フレーザー

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 ☆マーガレット・マレーの仮説

 マリーの話の中でキーポイントになってきたのがこの「角のある神」
 だったのですが、例えばどんな神様がいるかと言えば。。。
 以前まとめたことがあるので、それをそのままここに載せておきます。。。


  ~角のある神についてのメモ~

  ●ケルヌンノス

   *ケルトでパン神に当たる神は、ケルヌンノスであり、この名前は
    「角のある者」を意味する。

   *ケルヌンノスに捧げられた祭壇が、現在のノートルダム寺院がある
    場所の下で発見された。

   *デンマークの泥炭地で、1891年に発見された「グンデストルップの大釜
    と呼ばれる素晴らしい銀の釜(BC2~BC1世紀頃のもの)。。。
    そこには、アポロやマーキュリーとともに、ケルヌンノスが表されている。

   *イタリアのヴァル・カモニカの宗教的な壁画(BC4~3世紀)にも
    ケルヌンノスが描かれている。
    (ヴェル・カモニカの岩絵群

   *グンデストロップの大釜、ヴェル・カモニカの岩絵、その二つとも
    ケルヌンノスのそばには、「角のある蛇」がいる。

   *英国では、ケルヌンノスの彫像がたくさん発見されている。


   201103100212267ee.jpg


  ●パン

   *ヨーロッパにおける最も有名な角ある神はパンである。
    彼は、古代ギリシャで最も辺境な地方、アルカディアの農民と羊飼いの
    神だった。オリンポス山の洗練された神々より古く、原始的な神、
    豊穣をもたらす神である。

   *パンフェイジ(全てをむさぼる者)、パンジェネター(全てを産む者)とも
    呼ばれる。・・・生と死は表裏一体を表している。。。

   *パンが激怒すると、激しい恐怖を人々は抱いた。←「パニック」という言葉の由来

   *自然は偉大であり、畏敬の念を生じさせ、時として恐ろしいものとなる。
    同時に「パン」という言葉は「全て」を意味した。

   *パンは、時として遍在する神として描かれる。ゆえに彼は半人半獣になる。
    東洋の宗教芸術では、クリシュナが同じように表現されており、その偏在的な
    姿は、「バカヴァッド・ギーター」に生き生きと描かれている。

   *古代ギリシャのテッサリアの魔女達は、パンを崇拝していた。
    パンはローマのディアナ(ダイアナ)に相当するギリシャの女神、アルテミス
    秘密の恋人だと言われた。

   *ローマ人はパンを「ファウヌス」もしくは「シルヴァヌス」と名付けた。
    彼の陽気さ、無邪気さが初期のキリスト教には不快なものに映り、
    彼は角と尻尾を持つ悪魔の原形となった。


   201103100218182f4.jpg


  ●ヤマンタカ

   *さらに東のチベット、ネパール周辺の芸術では恐ろしい形相をした
    角のある神が描かれている。
    中でも「ヤマンタカ」という神は、注目に値する。
    ヤマンタカは、たいてい牛の角を持った姿で描かれるが、時には
    チベットのヤクの大きな角を持った姿で描かれることもある。
    彼は彼の「叡知」である女神と交接し、オーラの炎で包まれている。
   
   *仏教徒たちは、ヤマンタカを邪悪な神ではなく、仏教を守る
    「憤怒神」とみなしている。「死の破壊者」とも呼ばれている。

   *ヤマンタカは、ボン教でも崇拝されているが、この事実は、ヤマンタカの
    真の起源と歴史を探る手がかりになる。
    ボン教は、魔術や自然の精霊や神々と深い関わりを持っていた。
    原始的な宗教で、おそらくチベット北部やモンゴルなど、アジア僻地の
    古代シャーマニズムを起源としていた。

   *スーフィーのイドリース・シャーは「東洋の魔術」の中で、ボン教の
    魔術師、司祭によるヤマンタカの召喚の様子を描いている。


   daitokmo.jpg

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