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個別記事の管理2012-07-10 (Tue)
 次の発表会で歌う歌、『O mio babbino caro』は、若い娘が父親に、

 「お願い、あの人と結婚させて!
  結婚させてくれなかったら、私死んじゃうから。。。」

 ・・・と、そういうことを歌っている歌。。。


 レッスン中に先生に言われたのだけど、私はどうも、無意識に
 ポルタメントをつけて歌ってしまう癖があるらしい。。。

 でも、あまりポルタメントばかりをつけて歌うと、曲のイメージから
 かけ離れてしまうと、先生はおっしゃっていました。

 若い娘がお父さんにおねだりする歌なのに、熟女がパパにおねだり
 する歌になってしまうって。。。(笑)


 なるほどなぁ。。。って思いました。。。

 やっぱり先生は、プロのオペラ歌手なんだな。。。って思った。



 サラ・ブライトマンって、結構よく、ポルタメントをかけて
 歌っています。。。

 でも、それはそれでいいのだよね。。。

 彼女がいるのは、エンターテイメントの世界だから。。。

 なぜなら、観客が、ジャンニ・スキッキに出てくる21歳の娘、
 ラウレッタではなく、サラそのものを求めているから。。。

 彼女は彼女のまんまでOK。。。


 でもオペラの世界では。。。

 オペラ歌手だけでなくバレエダンサーなどもそうだけど、その役を演じる時って、
 自分自身をアピールしてはいけないのですよね。。。

 ジュリエットをやるなら、ジュリエットそのものにならないと。。。


 でも、面白いなぁ。。。といつも思うのは、その人自身の我を、
 極限まで消しているはずなのに、なぜか、その人の持つ個性が
 逆に際立つこと。。。


 誰一人、同じジュリエットを演じる人はいないけど。。。
 でもそれぞれが、本物のジュリエットになる。。。


 それは、、、

 妖精っぽいジュリエットだったり、可憐な人間の少女のジュリエット
 だったりと、いろいろ。。。


 役の、、、解釈によるものなのか。。。

 それとも、その人が持って生まれたエネルギーによるものなのか。。。


 そして、どんなジュリエットが好きか。。。というのも、
 観る人によって、それぞれ分かれる。。。


 自分自身の個性を、あえて前面に出そうとしなくても。。。

 自分はまったくの空の器になって、上から流れてくるものの
 完全な媒体になる。。。

 要は、マインドの声ではなくハートの声に従っていれば、、、

 個性的になっていくのだなぁ。。。と思う。。。


 歌のレッスンひとつとっても。。。

 そこには、、、いろんな学びがありすぎる。。。


 
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