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個別記事の管理2012-09-19 (Wed)
ASAGAO3.jpg
  『朝顔図屏風』 鈴木其一 19世紀初頭


 随分前に録画して、見ないで放置していたNHKの「美の饗宴」という番組の
 中で取り上げられていた作品。

 今朝、再放送をやっていたのでそっちを観てしまいました(笑)


 上の写真は『朝顔図屏風』の左側。

 右側はこちらです。


 Asagao4.jpg


 鈴木其一という人は、江戸時代の琳派の画家だったそうですが、この絵は
 当時の日本では、全く人気がなかった絵なのだそうです。


 鈴木其一


 それが海を渡った西洋、アメリカではこの絵が大絶賛されたそうで、
 今でも、メトロポリタン美術館の至宝となっていて、あちらでは
 大人気の絵なんですって。


 この写真では全然解りませんが、テレビの綺麗な画面で観た時、
 この絵の印象がなんとなくクリムトとかぶりました。

 金屏風の金と、この濃いインディゴブルーのコントラストが、私にそれを
 連想させたのかもしれなくて、だからなんとなく、この絵が西洋の人に
 受けがいいのも、解るような気がしたりして。。。


 この深い青は本当に綺麗で、日本の「藍」ですよね。。。
 テレビでは、「サムライ・ブルー」なんて言っていましたが・・・

 屏風を少し折った状態で立てると、この青い朝顔が本当に浮かび上がって
 見えるので、素敵でした。

 今まで、こういった日本の屏風絵に興味を持ったことなんてなかったのですが、
 こうしてじっくり見てみると、素敵なのですね。


 屏風


 ずっと日本にいると、当たり前のようで気づかなかったりするものを、
 こうして海外の人に見つけて教えてもらえることってよくあります。。。

 私はいつも、海外とか遠くのものばかり追ってしまうほうなのですが、
 たまには立ち止まって、身近なものをじっくり鑑賞するのもよいですね。。。

 逆に新鮮で、今まで見つけられなかった素晴らしさをそこに見つけることが
 出来るので、感動します。


 ASAGAO2.jpg
* Category : 絵画
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