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『Midsummer』 1887年 Albert Moore ラッセル=コート美術館
女性達のまとうローブの、そのオレンジ色が鮮やかでした。
また、真ん中の女性の座る台座の下の装飾部分が、本当にリアルで、、、
まるで浮き出ているように見えたので、思わず近くでまじまじと見てしまいました。。。
この絵には、「真夏」というタイトルがつけられていましたが、、、
原題の「Midsummer」という言葉には、「夏至の頃」という意味もあります。。。
画家のアルバート・ムーアは、イギリスの人ですし、、、
イギリスと言えば、シェイクスピア。。。
シェイクスピアと言えば、『真夏の夜の夢』というお話がありますが、
あれは本当は、「夏至の頃の夜の夢」という意味だったのだそうです。。。
イギリスの風習、言い伝え、その文化。。。
特に民間伝説などを少し調べてみれば、なるほど納得。。。となります。。。
なんとなくですが。。。
ムーアのこの絵も、「夏至」の日の出来事。。。
夏至を祝うミッドサマーの祝日に開かれていたパーティーでのひとこま。。。
・・・のように、私は感じてしまうのでした。。。
台座に飾ってあるマリーゴールドの花。。。
その色が、彼女達のまとうローブの色と相まって、更にこの絵の鮮やかさを
増していましたが、このマリーゴールドの花というのは、伝統的には
「悲嘆」を連想させる花なのだとか。。。
その花言葉をちょっと調べてみたら、、、
「信頼」「悲しみ」「嫉妬」「勇者」「悪を挫く」「生命の輝き」「変わらぬ愛」「濃厚な愛情」
・・・なんて出てきました。。。
そういえば。。。
夏至の日のお祭りで結ばれるカップルも多いのだとかで。。。
なんだか。。。
そんなことを思いながらこの絵を観ると。。。
いろいろと、物語を想像してしまいそうで。。。
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