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教えるということ

 26,2007 23:29
 スーフィーの物語。。。「火の伝説」からです。。。

 
 
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 昔、火をおこす方法を発見したノウルという人がいて、彼はその方法を
 たくさんの部族に演じて見せながら旅をすることにしました。。。

 
 ノウルは多くの部族にその秘密を伝えたのですが、彼の知識を生かして活用する
 部族もいれば、彼を危険人物だとみなして追い払う部族もいました。。。

 そしてついにある日、ある部族で火をおこして見せたとき、彼のことを悪魔だと
 思い込んだその部族によって、ノウルは殺されてしまいました。。。

 
 その後、何世紀かが過ぎ、ノウルの教えはさまざまな形で語り継がれていきました。

 
 ある部族では、火に関する知識を、聖職者たちが彼らだけの秘密として独占し、
 他の人々が寒さに震えながら暮らしているときにも、彼らだけは、富と権力を
 保持しつづけていました。

 
 ある部族では、その使い方が忘れられていたにもかかわらず、火をおこす道具が
 礼拝されていました。

 
 三番目の部族では、ノウルの像が神として祭られていました。

 
 四番目の部族では、火をおこす物語が伝承されていましたが、それを信じる者もいれば、
 信じない者もいました。

 
 五番目の部族では、火が実際に利用され、暖かな暮らしや、料理や、有益な品物の
 製造などが行われていました。

 
 その後さらに時は流れてゆき、これらの部族の住む地域を、賢者とその弟子たちの
 一団が通り過ぎていくのですが、弟子たちは、彼らの目にした信仰の多様さに驚き、
 「これらの信仰はすべて、火を作り出すことに関係があるものばかりで、宗教上は
 何の意味もありません。われわれは彼らを導いてあげるべきです。」と口々に
 師に訴えます。。。

 
 師は「それではここから引き返して、我々の旅をやり直すことにしよう。
 旅が終わったとき、まだ生き残っている者たちは、真の問題がなんであり、
 それをどのように扱えばよいか、学んでいるだろう。」と答えました。。。

 
 弟子たちはそれぞれの部族に真実を伝えようとしますが、
 ことごとく失敗していきます。。。

 
 そして旅が終わったとき、賢者は弟子達にこう言ったのでした。。。

 
 「これでお前達もわかっただろう。人は教えられる事を望んでいない。したがって、
 お前達はまず、教える方法について学ぶ必要がある。

 その際に肝心なのは、いかにして学ぶかを、教えなければならないということだが、
 そのためには、まだ学ぶべき事柄があるのだということを、前もって彼らに
 納得させておかなければならない。

 彼らは、自分には学ぶ用意ができている、と思っている。しかし、彼らが学ぼうと
 しているのは、学ぶ必要があると彼らが勝手に思い込んでいる事柄であり、
 実際に彼らが学ばなければならない事柄ではない。

 このことを理解してはじめて、おまえたちは教える手立てを見出すことができる。
 教える能力を伴わない知識は、知識でもなければ、能力でもない。」




 いろいろなことを考えさせられるお話ですね。。。

 
 エジプトのバダウィー教団の創始者であるアフマド・アルバダウィーは、
 「無知な人間の特徴とは何か?」とたずねられたとき、こう答えたそうです。。。

 
 「無知な人間とは、あまりにも鈍感な知覚しか持ち合わせていないために、
  神への絶えざる専心と自己発展の努力を通じてのみ知りうる事柄を、思考や
  感覚の力によって認識できると思い込んでいる人々である。」

 「モーセやイエスを嘲笑した人々は、とてつもなく鈍感だったか、あるいはそれらの
  聖者が何かを行ったり、語ったりしたときに伝えようとしたことから、
  あえて目を背けていた人々なのだ。」

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