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個別記事の管理2007-03-06 (Tue)
 先日、NHKでバレエの「ジゼル」を放送していました。。。

 ジゼルは。。ストーリーも音楽もとてもシンプルなのですけれど。。。
 私はこれを観るとラストは必ず号泣です。。。

 解っていても。。。いつも泣けてしまいます。。。

 そしていつも。。。
 「愛するということ」について考えてしまいます。。。


 舞台はドイツの農村。まだまだ身分制度がある、封建時代という設定。。。
 
 若く美しい村娘のジゼルは一人の若者アルブレヒトと愛し合っているのですが、
 このアルブレヒト、実は貴族であり領主であり、そして婚約者までいたのです。

 ジゼルはそんなことは何も知らず、そして何も疑わず。。。
 彼の事を自分と同じ村の農民だと信じ込んでいます。。。

 
 ある日、ジゼルに思いを寄せる森番のヒラリオンはアルブレヒトのこの秘密を知り、
 それをジゼルの前で暴露してしまいます。

 もともと身体の弱かったジゼルは、余りのショックに気が狂ってしまい、
 そのまま死んでしまうのです。

 
 ジゼルを裏切り、死なせてしまったアルブレヒトは、失意と後悔を胸に、
 森にあるジゼルのお墓にやって来ます。

 また、衝撃の事実を暴き立て、結局愛するジゼルを死に追いやってしまった
 森番のヒラリオンも、やはり森にやって来きます。

 
 彼女のお墓のある暗い森には、ウィリーという妖精が住んでいるのですが、
 ウィリーというのは、結婚する前に死んでしまった乙女達の精霊で、夜になると
 お墓から出てきては、歌い踊り、通りがかった男性を見つけると、死に至るまで
 踊らせて殺してしまうという恐ろしい霊でした。

 
 ウィリー達はまず森番のヒラリオンを取り囲んで踊らせ、彼を死に至らしめてしまいます。
 続いて、アルブレヒトがウィリー達に見つかってしまいます。

 
 でも。。。やはりウィリーとなっていたジゼルはただ一人、ウィリーの女王の命令に背き、
 そして仲間達の攻撃からアルブレヒトを必死になってかばう。。。
 彼を「死のダンス」から守るです。

 やがて朝が来て、ジゼルの霊に守られたアルブレヒトは救われ、自身のジゼルへの
 愛の深さに改めて気付きます。。。

 そしてジゼルは。。。夜明けと共にまた自分のお墓へと帰ってゆくのでした。。。


 ダンサーにとって、感情表現が1番難しいのは、この「ジゼル」だというお話を
 聞いたことがあります。。。

 確かに1幕と2幕では、別人のように雰囲気をガラッと変えなくてはいけないし。。。
 何よりも、ジゼルのようなピュアな心で人を愛することは、とても難しいことだと
 思うので。。。これを表現するのは、とても大変そうです。。。

 
 全く疑っていなかった恋人に裏切られ、そのショックで死んでしまったジゼル。。。
 それでも彼女はアルブレヒトを少しも恨まないばかりか、それを昇華した純愛を
 アルブレヒトに捧げる。。。

 とても美しいです。。。

 
 人を「真に愛する」ということは。。。どういうことなのでしょう。

 私には。。。それが出来るのでしょうか。。。

 そして。。。「誰」を愛するのでしょうか。。。


 
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